インテリア
いんてりあ
インテリアとは、室内の内装や家具、調度品のことです。
インテリアとは、室内の装飾品のことです。室内の
内装や
照明、家具・調度品などをいいます。
建築用語では、建築物の外部を意味する
エクステリアに対して、室内の装飾全般を意味します。インテリアデザインは、壁や天井・床などのカラーや素材のもつ風合い、階段やドア、
ニッチのデザイン、
照明、家具、住宅設備機器など、室内環境をトータルデザインすることになります。
暮らしの快適さを左右するインテリアは、豊富な商品から選べるだけにセレクトが難しくもあり、ライフスタイルや好みに合わせて選ぶ楽しみもあります。新築や
リフォームの際には、幅広い知識をもった
インテリアコーディネーターに相談するのもいいでしょう。
インテリアコーディネーター
インテリアコーディネーターとは、インテリアに関する幅広い知識を持った有資格者をいいます。
資格は(公社)インテリア産業協会が実施する検定試験の合格者に与えられ、協会認定のインテリアコーディネーターとして登録されます。
インテリアコーディネーターは、インテリア商品やインテリア施工商品に関する広い知識に加え、コンサルティングや見積もりなどのノウハウ、住空間のコーディネートなどに関する知識を持ったプロフェッショナルです。どんな暮らしがしたいかをヒアリングし、具体的な空間提案をしてくれます。内装だけでなく、家具やカーテンのコーディネートまで相談に乗ってくれたり、ショールームに同行してくれることもあり、住まいのトータルプロデュースをサポートしてくれます。
エクステリア
エクステリアとは、 建物の外まわり設備をいいます。建物内部をインテリアと呼び、それに対して外部をエクステリアと呼びます。
エクステリアには、門、門扉、塀、カーポート、フェンス、テラスやバルコニーまわりなどがあります。また、植栽やガーデニング用の設備などを含むこともあります。エクステリア設備の種類、用途、デザイン、機能は豊富で、組み合わせによって多彩な表情が生まれます。また、公共空間のエクステリアは街の景観やバリアフリーな暮らしにも影響します。
エクステリアのプロフェッショナルとして、エクステリアプランナーという資格(1級・2級)もあります。エクステリアは個人住宅の庭まわりから公共の街づくりまで、美と機能の両面で大きな影響をもっています。
ニッチ
ニッチとは、隙間のことです。住宅では、花や飾り物を置くために、壁をくぼませた空間をいいます。経済用語として、ニッチビジネス(隙間産業)などと使われることもあります。
ニッチが設けられるのは、玄関や廊下、リビングなどです。玄関に広めのニッチを設けて花などを活けると、ゴージャスな雰囲気が演出できます。また、廊下やリビングなどに小さなニッチを組み合わせ、ちょっとした小物を飾るのも、センスの見せどころです。壁の中の空間を利用できるので、飾棚を作るほど広さに余裕がないという場合にも、おしゃれな室内を楽しめます。
リフォーム
リフォームとは、住宅を改築や増築することです。壁紙の張り替えなど室内の雰囲気を変える小規模なものから、トイレ、浴室、キッチンなどの設備を丸ごと取り換えたり、壁を取り払って間取り変更をするなど、大がかりなものまで幅広くあります。また、リフォームの目的も、耐震補強や高齢化に対応したバリアフリー化から、ライフスタイルに合わせた快適さを追求するものまで、さまざまです。
リフォーム費用は、既存建物の状態、リフォームの範囲や規模、採用する設備のグレードなどで大きく違ってきます。築年数が古いほどリフォーム目的も多様になり、高額化する傾向にあります。リフォームの市場が拡大するにつれ、消費者の不安を解消するために「リフォーム瑕疵(かし)保険」を利用したり、アフターサービスや保証期間を設けるなど、サービスの充実も見られます。
内装
内装とは、建物における内部の仕上げや室内の装飾、付随する設備などをいいます。床や天井、壁などの仕上げや装飾、室内の扉、家具、キッチンなどの下地や仕上げ材、造作建具、照明などを指します。
内装に用いる建材や仕上げ材などは、製品によって価格の幅も大きく、特性も異なります。新築時やリフォームに際しては、ライフスタイルや用途、こだわりに応じた建材などの選択が可能です。
例えば床では、地元産の檜や杉などを用いた無垢材のフローリングで、木の香りや肌触り、耐久性、高級感、自然との調和といったものを手に入れることもできます。一方、子どもが汚したり傷つけることを前提に、掃除のしやすいクッションフロアにすることも選択肢の一つです。
内装の設えは、美観と機能の両面があり、耐火性や防音性など機能面の配慮も大切です。
照明
照明とは、日本においては室内全体を照らす直接照明が主流で、「部屋を明るくする」役割とされてきました。また、1室1照明で、おもに蛍光灯など白熱灯が使用されます。しかし、最近では、くつろぎやリラックス、落ち着きなど、室内の雰囲気を演出する上で、生活シーンに合わせた照明器具の使い方が提唱されています。
照明によって室内の雰囲気は大きく違ってきます。活動的な時間とくつろぎの時間、手元がよく見える明かり、温もり感、開放感など、さまざまなシーンに応じて使い分けるには、1室に複数の照明器具を使用するのがポイントとなります。
照明器具の種類には、シーリング(天井に取り付け、部屋全体を均一に照らす)、シャンデリア(天井から下げる装飾性の高い照明。天井直付けタイプもあり。高い天井向き)、ブラケット(壁面や柱に取り付ける補助照明。空間の広がりを演出)、スポットライト(特定の物を照らし、置物などを強調できる)、ペンダント(吊り下げ型照明。下部だけ照らすものと、部屋全体を照らすものがある)、ダウンライト(天井に埋め込まれる照明で、調光機能の付いたものもあり、多彩な使い方が可能)、フットライト(廊下や階段の足元を照らす)、スタンド(床やテーブルに置いて使う照明)などがあります。
それぞれの特徴が分かると、明かりの楽しみ方も広がります。