エクステリア
えくすてりあ
エクステリアとは、門や門扉、塀、カーポートなど、建物の外まわり全般の設備のことです。建物内部をインテリアと呼びますが、その対語となります。
エクステリアとは、 建物の外まわり設備をいいます。建物内部を
インテリアと呼び、それに対して外部をエクステリアと呼びます。
エクステリアには、門、
門扉、塀、
カーポート、フェンス、テラスや
バルコニーまわりなどがあります。また、植栽や
ガーデニング用の設備などを含むこともあります。エクステリア設備の種類、用途、デザイン、機能は豊富で、組み合わせによって多彩な表情が生まれます。また、公共空間のエクステリアは街の景観や
バリアフリーな暮らしにも影響します。
エクステリアのプロフェッショナルとして、エクステリアプランナーという資格(1級・2級)もあります。エクステリアは個人住宅の庭まわりから公共の街づくりまで、美と機能の両面で大きな影響をもっています。
インテリア
インテリアとは、室内の装飾品のことです。室内の内装や照明、家具・調度品などをいいます。
建築用語では、建築物の外部を意味するエクステリアに対して、室内の装飾全般を意味します。インテリアデザインは、壁や天井・床などのカラーや素材のもつ風合い、階段やドア、ニッチのデザイン、照明、家具、住宅設備機器など、室内環境をトータルデザインすることになります。
暮らしの快適さを左右するインテリアは、豊富な商品から選べるだけにセレクトが難しくもあり、ライフスタイルや好みに合わせて選ぶ楽しみもあります。新築やリフォームの際には、幅広い知識をもったインテリアコーディネーターに相談するのもいいでしょう。
ガーデニング
ガーデニングとは、庭やバルコニーで植物を育てることをいいます。主に家庭菜園として、1990年頃から人気を集めるようになりました。現在では、日常のストレス解消やロハスな生活として、都市生活から田舎暮らしまで、幅広い層に定着しています。
一戸建ての魅力の一つとして「庭のある暮らし」がいわれていましたが、マンションでも、バルコニーなどに鉢植えを置いたり、プランターで野菜を育てるなど、ガーデニングの楽しみは広がっています。ガーデニングができることをうたったマンションも登場しています。ただし、マンションでは「直に土を入れてはいけない」など管理上の制限がある場合が少なくありません。ガーデニングを楽しみたい人は、管理規約などをチェックしましょう。
カーポート
カーポートとは、屋根付き駐車スペースをいいます。
車庫やガレージには壁があり、建物の一部となっていますが、カーポートは柱と屋根で構成される簡易なものとなっています。
カーポートのデザインは、屋根の支持方法によって2つのタイプがあります。片側のみに柱を設けた片側支持タイプは、車の出し入れがしやすく、商品の選択肢も豊富です。両サイドの柱で屋根を支える両側支持タイプは、安定感があり、積雪に対して強度を発揮します。また、車1台分のコンパクトなものから、車3台分のものまで、さまざまな商品が出ています。素材やカラーなども豊富で、外構を合わせてコーディネートできます。
カーポートを選ぶ際には、利用する車の大きさ、将来を想定した台数に加え、立地環境によって積雪や強風なども考慮する必要があります。
バリアフリー
バリアフリーとは、障壁をとりのぞくことです。障害のある人や高齢者が普通の社会生活をするうえで、支障となる物理的・精神的障壁を取り除こうという考え方です。
建物におけるバリアフリーとは、段差の解消や出入口や廊下の幅を広げるなど、高齢者や車イスでの生活がしやすくなるため配慮がなされます。
具体的には、玄関のスロープの設置、玄関・廊下などの段差の解消、手すりの設置、車イスで使用できるトイレ、介護しやすい浴室、照明やコンセント位置の工夫、車イスで作業できるキッチン、トイレや洗面室・浴室の暖房によるヒートショックの防止、非常連絡装置の設置などがあります。
なお、公共性の高い建築物については、2013年に施行されたバリアフリー法の対象となります。バリアフリー化の義務や努力義務が定められ、認定を受けると補助や税制の優遇が受けられます。
バルコニー
バルコニーとは、マンションなどの屋外に張り出した床のことです。
室内空間の延長として、掃き出し窓などの先に設けられ、屋根や天井はなく、手すりが付いています。上階のバルコニーが屋根の代わりになります。バルコニーは広さや用途によって、アウトドアリビングとして活用できる「リビングバルコニー」や、コンパクトで室外機置場やゴミ置場などに利用される「サービスバルコニー」などがあります。また、階下の屋根を利用した広い「ルーフバルコニー」もあります。
分譲マンションの場合、バルコニーは共用部分に属します。居住者だけが使用できる専用使用権はありますが、改造したり、物置などの固定物を設置することはできません。バルコニーは消防法で、緊急時の避難通路とされています。そのため、避難時の障害にならないように管理規約等にはバルコニーの使用制限が定められています。
門扉
門扉とは、正面出入口として門に設けられた扉です。建物の外観イメージを左右するもので、セキュリティ面でも重要な役割を果たします。
門扉は、建物と外部のつながり方によって、クローズタイプから、セミクローズ、オープンタイプと、堅牢さや柔らかさなどデザインが異なります。セキュリティやプライバシーを重視する場合にはクローズなイメージになり、街並みとの調和を重視する場合にはオープンなデザインとなります。
門扉の種類には、両開き、片開き、親子タイプがあり、設置スペースに合わせて選びます。
門扉の素材には、錆や腐食に強いアルミ形材が最もよく使用されます。ほかには、アルミ鋳物、アイアン(鉄)、木製、樹脂製、ステンレスなどがあります。デザインでは、格子系、スリット系、目隠し系、装飾系、パネル系などがあります。
門扉の選択には、外まわり全体との調和やセキュリティ機能などを考慮して検討することが大切です。