アセットマネジメント
あせっとまねじめんと
アセットマネジメントとは、資産を管理・運用することです。
アセットマネジメントとは、投資家に代わって不動産の資産価値の管理・運用をすることです。資産(asset)の最大化を目的とする投資顧問業務です。
アセットマネジメントは、金融商品として不動産をとらえ、資産運用をします。収益の最大化を目的とし、投資のプロが情報提供や助言など資産運用のアドバイスを行います。具体的には、マネジメントプランの策定、賃料収入の設定やキーテナントとの交渉、物件の購入・売却などを行い、投資用不動産物件の実際の維持管理は
プロパティマネジメント業務が担うことになります。
また、アセットマネジメントには、投資顧問業務以外に、投資信託もあります。これは広く投資家から資金を集め、不動産の運用によって得た利益を還元する金融商品です。代表的なものが
J-REITです。
プロパティマネジメント
プロパティマネジメントは、投資用資産の維持・管理・運営を行うことで、投資収益の向上と維持管理コストの削減を図るものです。
プロパティマネジメントは投資用物件から最大の収益を得ることが目的で、年次計画に基づいた物件の運営・管理、建築物の修理及びメンテナンスに関する統括管理、賃料の回収、クレーム対応などの日常業務を担います。また、新規に借主を募集したり、更新時の契約交渉、リニューアルに関するコンサルティングなどを行う場合もあります。
プロパティマネジメントは、不動産の賃貸経営から生まれるキャッシュフローを重視するものです。不動産が実物経済に果たす役割に立脚した資産運用といえるものです。
J-REIT
J-REITは、2001年に創設された日本における不動産投資信託です。不動産投資信託とは、不動産投資法人が多くの投資家から集めた資金で商業施設や賃貸マンションなどを購入し、賃貸収益や売却益を分配する金融商品です。
J-REITの特徴は、10万円前後の比較的少額からの投資が可能なことです。また、証券市場に上場されている金融商品なので、株式などと同様に売買が可能で、高い流動性を有します。不動産投資法人は利益の90%超を分配すれば、その分配額に対して法人税が課税されません。分配金の原資は、不動産物件の賃料などのため、比較的安定した分配金と相対的に高い利回りが期待されます。また、不動産の運用は、不動産の専門家である資産運用会社が行うため、リスク分散が可能となります。
ただし、金融商品なので、元本と利回りの保証はありません。また、保有不動産の賃料収入が減ったり、不動産価格が下落すれば、分配金や価格が低下するリスクはあります。