シックハウス症候群
しっくはうすしょうこうぐん
シックハウス症候群とは、建材などから発生する化学物質に反応する一連の症状をいいます。
シックハウス症候群とは、住宅内に発生する化学物質などに反応して、目がチカチカする、喉が痛い、めまいや吐き気、頭痛、湿疹などの症状があらわれるものです。症状は個人によってさまざまです。
シックハウス症候群のおもな原因としては、建材や家具、日用品などから発散される化学物質による室内空気汚染や、住宅の気密性が高くなったことによる換気不足がいわれています。また、カビやダニ、ストーブなどから出る一酸化炭素、二酸化炭素、窒素酸化物、たばこの煙なども健康に悪影響を及ぼします。
シックハウス対策として、
建築基準法では、ホルムアルデヒドなど使用制限がなされているほか、換気設備設置が義務付けられています。
シックハウス症候群対策では、刺激となる原因物質の使用を減らすことと、十分な換気を心がけることが大切です。
建築基準法
建築基準法とは、建物を建てるときの基本的な法律です。建築物の敷地・構造・設備・用途の最低基準を示し、用途地域や日影規制などエリアによって守るべき事項などが定められています。建物の利用者や近隣住民の生命・健康・財産を守ることを目的に、1950年に施行されました。基準の具体的な技術水準などは、建築基準施行令や施行規則などで詳細が規定されています。また、基準が実効性をもつように、着工前の建築確認や工事中の中間検査、完了検査、違法建築物の是正措置なども定められています。
建築基準法はこれまでに何度も改定を重ねています。1981年には現在の耐震基準が導入、2003年にはシックハウス対策の規定導入、2007年には耐震偽装事件を受けて建築確認審査の厳格化が図られました。中古マンションを選ぶ際には、いつ建てられたかによって基準が異なるため、築年は大まかな安全性を見るときの一つの目安にもなります。