空地/空地率
くうち/くうちりつ
空地とは、敷地内の建物が立っていない場所です。空地率とは、敷地に占める空地の割合です。
空地とは、マンションの
敷地内で建物が立っていないスペースをいいます。通路や植栽、公園、
駐車場などに利用されます。空地率とは、マンションの
敷地に占める空地の割合で、空地率が高いほど、緑地を確保することもでき、開放感が生まれます。
最近では、建物を高層化することで、より高い空地率を確保するマンションも増えています。中には70~85%といった空地率の
タワーマンションなどもあります。空地率が高いと、高層マンションであっても圧迫感がなく、通風や
採光もよく、また、空地に小路を設けるなど個性的な空間利用が可能となります。空地率の高い物件は、住み心地もよく、資産価値も高くなる傾向があります。
駐車場
駐車場とは、自動車の駐車のための施設です。
車の所有には駐車場があることが義務付けられており、自宅から2km以内に駐車場がなければ書庫証明が取れません。
一戸建ての場合には、駐車場は設備の種類により、車庫、カーポート、カースペースなどがあります。マンションなどの場合には、設備によって平置き駐車場、自走式駐車場、機械式駐車場などがあります。都心部のマンションには総戸数に対する駐車可能台数が少ないものがあり、管理組合との間で期間を決めて賃貸するのが一般的です。
なお、最近ではカーシェアリングなどによって駐車場確保の問題や車の維持管理コストの削減、省エネなどに対応する動きもあります。
採光
採光とは、自然の光を窓などから室内に取り入れることをいいます。建築基準法では、住宅の居室について、居室の床面積の1/7以上の採光に有効な開口部の面積が必要と規定されています。ただし、「採光」とは直射日光のことではないので、北側の窓が「採光に有効な窓」となる場合もあります。有効な採光面積は、用途地域や部屋の大きさ、窓の大きさによって決定されます。ただし、納戸やトイレ、浴室、洗面室などは対象となりません。
隣家が迫っている住宅密集地などでは、採光を確保するために、天窓やライトコートを設けるなど、さまざまな工夫が見られます。また、日当たりを調節するには、カーテンやブラインド、反射ガラスなどを利用します。
敷地
敷地とは、建物が立っているか、これから建物を建てる土地のことです。敷地面積は、その土地の面積のことで、水平投影面積をいいます。水平投影面積とは、土地や建物を真上から見たときの面積で、傾斜や凹凸があっても、水平として測定した面積になります。
敷地面積には、登記簿に記載された登記簿面積(地積)と実測面積が異なっている場合があります。そのため、土地の売買契約などにおいては、土地家屋調査士などの専門家による実測をしてからというのが鉄則です。
なお、住宅を建てるために土地を購入するときには、接道条件などによっては、土地面積の一部が敷地面積に算入できないので、注意が必要です。また、敷地面積だけでなく、建物の配置や駐車場のスペースなども考慮しましょう。
タワーマンション
タワーマンションとは、一般的には地上20階以上、60mを超える超高層マンションをいいます。タワー状のもので、空に向かって高くそびえるイメージです。60mを超える超高層建築物は建築基準法に則って、構造安全上の個別審査を受ける必要があります。
タワーマンションの最大の魅力は、高層階から眺める眺望といえます。タワーマンションは都心部に建てられることが多く、遠くには山々の稜線を望み、夜には都心の夜景や周辺の花火などが楽しめる物件も少なくありません。また、概して高額物件が多く、共用施設も充実していることから、低層階や中層階の住戸でも展望の良い共用施設を利用できるものもあります。
タワーマンションでは、地震対策を重視する傾向が強く、建築物の制振・免震構造などに加え、緊急時の自家発電や備蓄などの対策も充実しているものが多いようです。