エコハウス
えこはうす
エコハウスとは、環境と共生するエコロジーな住宅です。
エコハウスは、気候風土や地域環境と調和し、自然エネルギーが最大限活かされた住まいをいいます。建材には天然素材やむく材、
珪藻土などを積極的に採用し、環境に負荷をかけない方法で建てられる住まいです。
建物の構造や設備においては、通風、換気、日射の導入、日射の遮断、断熱、気密などを考慮し、自然のエネルギーや自然素材を活用した工夫がなされます。また、化石燃料に頼らないよう、太陽光発電や地熱エネルギーの活用など自然エネルギーをうまく組み合わせて省エネ化が図られます。
また、そこに暮らす人の意識も大切です。庭や
バルコニーに草木を植えたり、
窓に簾をかけて日除けとしたり、四季折々の自然を活かした住まい方が見直されています。
珪藻土
珪藻土とは、およそ1000万年前の植物プランクトンの一種、珪藻の死骸が堆積して化石化したものです。珪藻の種類は10万種類以上といわれ、珪藻土の種類なども数十種類に上り、特徴は異なります。
珪藻土の主成分は二酸化ケイ素で、ダイアトマイトとも呼ばれ、粒子はごく微細な孔を無数に持っています。その細孔の機能によって優れた吸放湿性を発揮します。
珪藻土の利用領域は多方面で、研磨剤やろ過の補助剤、ダイナマイト、七輪などの材料としても使用されます。建材としては、調湿性に加えて耐火性や断熱性にも優れているため、壁材などに利用されます。珪藻土の壁材は、吸水性、吸湿性、調湿効果、耐熱性などのほか、消臭効果や防カビ効果、結露の防止などに効果を発揮します。
バルコニー
バルコニーとは、マンションなどの屋外に張り出した床のことです。
室内空間の延長として、掃き出し窓などの先に設けられ、屋根や天井はなく、手すりが付いています。上階のバルコニーが屋根の代わりになります。バルコニーは広さや用途によって、アウトドアリビングとして活用できる「リビングバルコニー」や、コンパクトで室外機置場やゴミ置場などに利用される「サービスバルコニー」などがあります。また、階下の屋根を利用した広い「ルーフバルコニー」もあります。
分譲マンションの場合、バルコニーは共用部分に属します。居住者だけが使用できる専用使用権はありますが、改造したり、物置などの固定物を設置することはできません。バルコニーは消防法で、緊急時の避難通路とされています。そのため、避難時の障害にならないように管理規約等にはバルコニーの使用制限が定められています。
窓
窓は、採光、通風、換気、眺望などのために設けられる開口部です。風通しや断熱性など、窓の機能は四季を通じた室内の快適性に大きく影響します。また、外観デザインや室内空間、窓からの眺望など、ビジュアル面でも窓の役割は重要な要素となっています。
窓の種類は、取り付けられる位置により、次のような分類があります。
・掃き出し窓・・・・・窓枠の底辺が床面近くまである窓。リビングなどに設けられる大型の窓をいいます。
・腰高窓・・・・・窓枠の底辺が腰ほどの高さにある窓。
・出窓・・・・・建物の外に張り出す形で設置する窓。
・天窓・・・・・天井に設置する窓。トップライトともいいます。
また、開閉方法による分類では、次のようなものがあります。
・引き違い窓・・・・・横に引いて開け閉めする窓で、日本では最も一般的な窓です。
・はめ殺し窓・・・・・開閉できない窓です。フィックス窓ともいわれ、採光のために設けます。
・外開き窓・・・・・外に向かって開く窓で、片開きと両開きがあります。
・内倒し窓・・・・・室内に向けて倒れるように開く窓です。
そのほか、「回転窓」「滑り出し窓」「上げ下げ窓」「ルーバー窓」など、多彩な種類があります。
また、サッシやガラスの素材も豊富で、それぞれに性能や特徴があります。