長期優良住宅
ちょうきゆうりょうじゅうたく
長期優良住宅とは、国の基準に達する長寿命の住宅です。
長期優良住宅とは、国の基準に基づいて、長寿かつ優良と認められた住宅のことです。2009年に「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」が施行され、国が定めた認定基準をクリアしたものを「長期優良住宅」と認定します。
認定基準は、劣化対策、耐震性、維持管理・更新の容易性、可変性、
バリアフリー性、省エネルギー性、居住環境、住戸面積、維持保全計画の9項目で構成されています。これに加えて、住宅履歴の保管・管理も求められます。
長期優良住宅に認定されると、減税などの優遇措置を受けられるなどメリットは少なくありません。また、ハウスメーカーなどでは自社の技術水準を示す方法の一つとして取得するなど、認定数は拡大しています。住宅の品質や
アフターサービスの充実度を判断する上で、有効な指標として定着してきているようです。
バリアフリー
バリアフリーとは、障壁をとりのぞくことです。障害のある人や高齢者が普通の社会生活をするうえで、支障となる物理的・精神的障壁を取り除こうという考え方です。
建物におけるバリアフリーとは、段差の解消や出入口や廊下の幅を広げるなど、高齢者や車イスでの生活がしやすくなるため配慮がなされます。
具体的には、玄関のスロープの設置、玄関・廊下などの段差の解消、手すりの設置、車イスで使用できるトイレ、介護しやすい浴室、照明やコンセント位置の工夫、車イスで作業できるキッチン、トイレや洗面室・浴室の暖房によるヒートショックの防止、非常連絡装置の設置などがあります。
なお、公共性の高い建築物については、2013年に施行されたバリアフリー法の対象となります。バリアフリー化の義務や努力義務が定められ、認定を受けると補助や税制の優遇が受けられます。
アフターサービス
アフターサービスとは、商品の購入後に、メーカーや販売会社などが消費者に対して一定期間の無償修理などを保証するものです。住宅の場合には、建物の引き渡し後に不具合が見つかった場合に、無償で補修することをいいます。
新築住宅については、瑕疵(かし)担保責任によって、引き渡し後10年間、構造上の主要な部分に欠陥が見つかった場合には無償で補修されます。これに加えて、メーカーや業界団体によってアフターサービスの基準が設けられています。アフターサービスは、瑕疵の有無にかかわらず、定期点検や一定の不具合について無償補修されます。例えば、ガス配管の破損は5年間、機械式駐車場の機能不良は2年間など、部位や設備ごとに保証期間を定めているものです。また、リフォームなどにおいても、住宅メーカー独自の点検やメンテナンス基準を設けているところもあります。