ビオトープ

びおとーぷ
ビオトープとは、自然な環境で動植物が生息する場所のことです。安定した生態系を維持できる生息空間をいいます。
ビオトープは、ドイツ語の「Biotop」という言葉で、Bio(生物)とTop(場所)から生物が生息する空間を意味します。明確な定義があるわけではなく、多様な生物が長い歳月をかけて獲得した安定した生態系を重視する考え方です。野生生物などが、単体ではなく、生物群落として存在できる環境です。里山や野川などの原風景に近いイメージであると同時に、山林や野川、里山、集落などが連続しつつ、生物の移動や繁殖ができる、面と線でつながった空間的広がりもイメージされます。ありのままの自然に近い「自然」を復元する理論です。
近年、まちづくりにおいて、公園や河川、緑地の整備などでも、ビオトープの考え方は活かされはじめています。多彩なビオトープが登場しており、森林など以外にも、学校やビルの屋上、工場の一角、家庭の庭など、各地でビオトープと呼ばれる小空間が生まれています。規模の大小にかかわらず、たくさんのビオトープができることで、広がりと安定性をもった生態系回復への道が期待されます。

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