床下収納とは、床の下に設けられた収納です。床下のデッドスペースを利用した収納で、ストック品などの保管に便利です。
床下収納はキッチンや洗面所に設けられるほかに、和室や子ども部屋などにも設置されます。収納のタイプには、固定型1連タイプ、スライド式2~3連タイプ、和室用、洋室用などがあります。和室を一段高くして
畳の下に大型収納をつくるものもあります。
床下収納はプラスアルファの収納スペースとして有効です。ただし、出し入れがしにくいと、結局使わないことにもなりかねません。また、冬場には開けたときに冷気が上がってくることもあります。これらの対策として、電動昇降式や寒冷地や高気密・高断熱住宅に対応した断熱タイプの製品もあります。
貴重品の隠し場所として利用する例もあるようです。
畳
畳は日本の伝統的な床材です。和室に敷き詰めて断熱効果と適度な弾力性をもたらします。
ライフスタイルの変化によって洋室中心の生活になり、和室のない家も増えていましたが、最近では再び和室の良さや畳の魅力が見直されています。
畳は、畳床(たたみどこ)に畳表(たたみおもて)をかぶせ、長方形の長い方の辺に畳縁(たたみべり)を縫い付けて仕上げます。畳床は、従来は稲わらを圧縮して作っていましたが、最近では新建材を用いたり、稲わらと新建材を組み合わせることで、耐熱性・断熱性・防虫防カビ効果などが高いものが登場しています。
畳表にはイグサが使用されます。イグサは調湿効果があり、高温多湿の日本の風土に適した建材だといわれています。また、イグサには「畳のにおい」といわれる香りがあり、リラックス効果もあるようです。
畳の大きさは地方により異なり、京間、中京間、江戸間などがあります。また、和モダンな雰囲気を狙って、縁のない琉球畳などを用いる例も増えています。