耐震ドア

耐震ドアとは、大きな地震によってドアの枠がゆがみ、ドアが開かなくならないように、対策を講じたドアのことです。
地震時には、大きな揺れから身を守ることと、次に大切なことは、避難経路を確保することです。しかし、地震によってドアの枠がゆがみ、玄関のドアが開かなくなると、避難ルートが遮断されます。特にマンションでは、外に脱出するルートが玄関ドアに限定されていることが多く、地震後に火災などが発生するリスクもあり、玄関ドアが開かなくなる事態は避ける必要があります。特に玄関ドアは頑丈にできているため、ゆがんだドアを開くのは困難です。
そのため、防災対策として、耐震ドアの必要性が強調されています。
通常のドアでは、ドア枠とドアのスペースが少ないため、ドア枠の変形によってドアが開かなくなります。耐震ドアでは、ドアとドア枠に十分なスペースを確保することで、水平・垂直方向に力が加わっても、ドアが枠に接触しないように設計されています。また、スプリングを内蔵した耐震丁番も用いられます。
災害時に、どこから安全に避難できるか、脱出ルートを事前に点検しておくことは大変重要です。