スプリンクラー
すぷりんくらー
スプリンクラーとは、散水機のことです。
スプリンクラーとは散水機のことで、芝生などに水をまく植栽用スプリンクラーと、
消火設備としてのスプリンクラーがあります。
建物の火災を防ぐためのスプリンクラーは、自動散水消火器といわれるもので、一定規模以上の建築物や人が大勢集まる施設など、消防法によって設置が義務付けられています。
家庭用スプリンクラーは、天井面に
配管し、パイプをトイレや風呂などの給水管とつなげる仕組みなどがあります。火災を感知すると、スプリンクラーヘッドの感熱体が落ちて、
配管を通じてポンプで加圧された水が流れ、散水を開始します。スプリンクラーが有効に作用するには、スプリンクラーヘッドの配置や設置場所が重要なポイントとなります。
配管
配管とは、建物内の設備機器と屋外の上下水道、ガス管を結ぶ専用管や空調用ダクトなどを配置することです。配管には、給水管、排水管、ガス管、配水管、空調の換気管などがあります。配管図には配管経路、接続方式、設備機器の設置場所などが示されています。
配管工事は専門職である配管工が行います。具体的には、配管図に即して、管を切断し、折り曲げるなどの加工をして、継手という道具でつなぎ、弁の取り付け、溶接やネジでつなぐなどで配管を完了させ、各設備を取り付けて運転できるようにします。
配管は建物が完成した後では目につかないものですが、住宅の維持管理上重要な役割を担います。清掃口や点検口が設けられているなど、長期的な維持管理が配慮されていることが重要です。
消火設備
消火設備とは、建物の火災の消火および延焼防止のための設備です。消防法により、建物の種別や構造、用途や大きさ、耐火性などによって設置すべき基準が定められています。
特に共同住宅であるマンションは防火対象物として、技術基準に適合した設備を設置し、定期点検なども義務付けられています。
消火設備とは、具体的には、消火器、屋内消火栓設備などをいいます。消火器はABC粉末消火器が一般的で、これはA(普通)、B(油)、C(電気)火災を意味し、あらゆる原因の出火に対応できるものです。耐用年数は10年で、設置しなければいけない本数は延べ床面積によって決まります。
屋内消火栓は消火器では消火不可能な階段の消火などを目的として、共用廊下などに設置され、消防隊員が到着する前に住民が使用するケースも想定されている消火設備です。
このほか、マンションの11階以上にはスプリンクラー設備の設置が義務付けられています。また、一定以上の広さの駐車場については、水噴霧・泡・不活性ガス・ハロゲン・粉末のいずれかの消火設備の設置が規定されています。