Low-Eガラス
ろーいーがらす
Low-Eガラスとは、ガラスの片面をコーティングした断熱性の高いガラスです。
Low-Eガラスとは、ガラスの片面に金属膜をコーティングしたものです。遮熱性・断熱性の高いガラスです。
Low-Eとは、Low emissivityの略語です。特殊な金属膜のコーティング加工によって、熱エネルギーを吸収して放射(emissivity)する率が低く(low)なり、遮熱性が高くなります。コーティングは金属と酸化物などの薄い膜で、成分やコーティング技術によって品質が決まります。
また、
複層ガラスはLow-Eガラスを複層にすることで、遮熱・断熱性能を向上させたものです。欧米を中心に寒冷対策として採用されていましたが、日本の風土に合わせて、夏の遮熱と冬の断熱を重視した製品なども開発され、冷暖房効率の向上や省エネ対策として採用する例が増えています。
複層ガラス
複層ガラスは、乾燥空気やアルゴンガスなどの中間層に厚みがあることで断熱性が高くなり、結露の防止や遮音効果にも役立ちます。
1997年京都議定書締結以降、先進国の多くでは現在複層ガラスの利用が義務付けられるようになりました。日本では現在(2013年)のところ規定がありませんが、地球規模で課題とされているエネルギー消費量の問題を考えると、今後は複層ガラスがスタンダードなものになる可能性も少なくありません。
一般的に普及している複層ガラスは厚さ3mmの2枚の板ガラスの間に6mmの乾燥空気を注入しています。ガラス間の厚みは厚みがあるほど断熱効果が高まります。しかし、12mmを越えてしまうと基本的には断熱性能が頭打ちになります。
なお、Low-E複層ガラスというものがあります。こちらは複層ガラスの中でも非常に断熱性の高いもので、片側のガラス表面を薄い特殊金属膜によってコーディングしたものを指します。金属膜によって熱の伝達を抑える効果が高く、冷暖房に対する負荷も大きく軽減できる為、長期的なコストを抑えることに役立ちます。
ただし、リフォーム時、サッシはそのままで複層ガラスを採用することは現実的ではありません。複層ガラスは厚みがあり、サッシの溝に入らない為、専用アタッチメント装着などを検討する必要があります。