パイプシャフト
ぱいぷしゃふと
パイプシャフトとは、給排水管やガス管を通すスペースです。
パイプシャフトとは、一戸建て住宅やマンションで、上下水道やガスの
配管を上下階に通すためのスペースです。間取図に「PS」と表示されるもので、「pipe shaft」あるいは「pipe space」の略です。
マンションでは給排水管が縦横に配置されます。給水管とガス管は、玄関脇にある電気、ガス、水道などの
メーターボックス(MB)内に収納され、「MBPS」と表示されることもあります。住戸内では、上下階に排水管を通しているものがパイプシャフトです。キッチンや
浴室、トイレなどの水回り設備から出た排水は、床下に這わせた「横引き管」を流れ、「排水縦管」を通って流れていきます。この縦管を通すスペースがパイプシャフトで、寝室の近くなどに配置されていると、防音対策が不十分なものでは、排水音が気になることもあります。
なお、
リフォームの際には、パイフシャフトの移動はできないことを考慮しておきましょう。排水には横引き管を一定の傾斜に保つ必要があり、パイプシャフトから離れた位置に水回りを設けるのは難しくなります。
浴室
浴室とは風呂場のことです。日本では、浴槽と洗い場があるのが一般的です。
浴室には在来工法とユニットバスがあります。在来工法では広さや素材などを自由に選べる利点がありますが、費用は高めです。最近は工場生産されたユニットバスが主流で、広さやデザイン、品質も豊富です。間取図には数値が表示されていることがありますが、「1618」であれば浴室の内側のサイズが1,600mm×1,800mmとりなります。
浴室を考えるときには、浴槽の広さと体を洗うスペースのバランスが大切です。子どもと一緒に入ったり、介護が必要であれば、洗い場を広めにとるのがいいでしょう。
また、浴室は湿気のこもりやすい場所なので、換気や掃除のしやすさも重要です。一戸建ての場合に、従来は浴室を1階に設けるのが一般的でしたが、最近では2階に設けるケースも増えています。
リフォーム
リフォームとは、住宅を改築や増築することです。壁紙の張り替えなど室内の雰囲気を変える小規模なものから、トイレ、浴室、キッチンなどの設備を丸ごと取り換えたり、壁を取り払って間取り変更をするなど、大がかりなものまで幅広くあります。また、リフォームの目的も、耐震補強や高齢化に対応したバリアフリー化から、ライフスタイルに合わせた快適さを追求するものまで、さまざまです。
リフォーム費用は、既存建物の状態、リフォームの範囲や規模、採用する設備のグレードなどで大きく違ってきます。築年数が古いほどリフォーム目的も多様になり、高額化する傾向にあります。リフォームの市場が拡大するにつれ、消費者の不安を解消するために「リフォーム瑕疵(かし)保険」を利用したり、アフターサービスや保証期間を設けるなど、サービスの充実も見られます。
配管
配管とは、建物内の設備機器と屋外の上下水道、ガス管を結ぶ専用管や空調用ダクトなどを配置することです。配管には、給水管、排水管、ガス管、配水管、空調の換気管などがあります。配管図には配管経路、接続方式、設備機器の設置場所などが示されています。
配管工事は専門職である配管工が行います。具体的には、配管図に即して、管を切断し、折り曲げるなどの加工をして、継手という道具でつなぎ、弁の取り付け、溶接やネジでつなぐなどで配管を完了させ、各設備を取り付けて運転できるようにします。
配管は建物が完成した後では目につかないものですが、住宅の維持管理上重要な役割を担います。清掃口や点検口が設けられているなど、長期的な維持管理が配慮されていることが重要です。
メーターボックス
メーターボックスとは、電気、ガス、水道のメーターを集めて収納した場所をいいます。
メーターボックスは、定期的に点検や検針が行われるため、不在時でもチェックできるように玄関脇などの外部に設置されています。
マンションでは、共用部分となります。間取図には「mB」などと表示されます。
メーターボックスは電力会社やガス会社の人が検針にくることを前提としているため、物置代わりに私物を置いたり、工作物を設けることはできません。また、メーターボックスに鍵を隠すのは、防犯上大変危険だといわれています。