ディンプルキー
でぃんぷるきー
ディンプルキーとは、シリンダー錠の1種で、特殊なくぼみが設けられた精度の高い錠です。
ディンプルキーとは、高精度の
シリンダー錠です。
従来の
シリンダー錠と違って鍵山がなく、表面に特殊な形状のくぼみが多数設けられています。原理としては、鍵穴から差し込んだキーのギザギザがピンを押し上げることで鍵が回る仕組みです。ディンプルキーはこの構造を複雑化したもので、製造メーカー以外では複製が難しく、
ピッキングでの解錠は困難といわれています。防犯性が高いため、最近の住宅では広く採用されています。ただし、品質の高くないディンプルキーでは十分な効果が得られないものもあるため、商品選定は大切です。
なお、絶対に開かない扉はないといわれています。精度の高い鍵を採用することは大切ですが、複数の防犯対策も重要です。不法侵入の原因としては、「鍵のかけ忘れ」も珍しくないため、日常的な注意が必要です。
シリンダー錠
シリンダー錠とは、円筒状の本体に鍵を差し込んで施解錠する錠前です。シリンダーとは円筒(cylinder)のことです。
シリンダー錠は、現在、住宅で最も一般的に採用されている錠前です。外筒の中にもう一つ内筒が入っていて、外筒は錠のケースに固定され、内筒に鍵穴があり、内筒と外筒にタンブラー(障害)があります。正しいキーを差し込むと、全てのタンブラーが障害にならない位置に動いて内筒が回転できるようになり、施錠・解錠ができます。
シリンダー錠は、タンブラーの形状や原理により、ディスクシリンダー錠、ピンシリンダー錠、ロータリーディスクシリンダー錠、マグネットタンブラーシリンダー錠などがあります。
ピッキング
ピッキングとは、特殊な工具で不正解錠して侵入する手口をいいます。カギなしで錠を開ける手口で、防犯性の低いものは10秒以内で解錠されることもあるようです。
ピッキング対策としては性能の高い錠を採用することのほか、補助錠の設置などで解錠に要する時間がかかるようにすることが有効だといわれています。また、扉自体を強固なものにすることも大切です。ピッキングに強いカギの性能については、全国防犯協会連合会の『防犯性能の高い建物部品』として登録された目録を参考にすることもできます。