防音サッシ
ぼうおんさっし
防音サッシとは、窓など開口部の遮音性を高めたサッシをいいます。
防音サッシとは、
窓や扉など
開口部の遮音性能を高めたサッシをいいます。屋外の騒音を遮断したり、楽器の音が外に漏れないようにするなど、室内と室外の音の遮断を目的にしています。
サッシの遮音性能の目安として、JIS規格(日本工業規格)で規定されたサッシの遮音(防音)性能を表す数値で、「T-1」「T-2」「T-3」「T-4」の等級があります。「T-1」は、500Hz(ヘルツ)以上の中高周波数で25dB(デシベル)以上の音を減らせる効果があるもので、一般的な断熱サッシが該当します。「T-2」は同様の条件で30dB以上、「T-3」は35dB以上、「T-4」は40dB以上の遮音効果があります。住宅性能表示では、「T-1」を「等級2」、「T-2 」以上を「等級3」と表示します。
防音サッシといわれるのは、「T-1」「T-2」等級が一般的です。ただし、防音効果は、騒音の種類や
窓枠の隙間などによって左右されます。防音性を高めるには、アルミではなく樹脂性のものを選び、また、二重サッシにすることが効果的です。
窓
窓は、採光、通風、換気、眺望などのために設けられる開口部です。風通しや断熱性など、窓の機能は四季を通じた室内の快適性に大きく影響します。また、外観デザインや室内空間、窓からの眺望など、ビジュアル面でも窓の役割は重要な要素となっています。
窓の種類は、取り付けられる位置により、次のような分類があります。
・掃き出し窓・・・・・窓枠の底辺が床面近くまである窓。リビングなどに設けられる大型の窓をいいます。
・腰高窓・・・・・窓枠の底辺が腰ほどの高さにある窓。
・出窓・・・・・建物の外に張り出す形で設置する窓。
・天窓・・・・・天井に設置する窓。トップライトともいいます。
また、開閉方法による分類では、次のようなものがあります。
・引き違い窓・・・・・横に引いて開け閉めする窓で、日本では最も一般的な窓です。
・はめ殺し窓・・・・・開閉できない窓です。フィックス窓ともいわれ、採光のために設けます。
・外開き窓・・・・・外に向かって開く窓で、片開きと両開きがあります。
・内倒し窓・・・・・室内に向けて倒れるように開く窓です。
そのほか、「回転窓」「滑り出し窓」「上げ下げ窓」「ルーバー窓」など、多彩な種類があります。
また、サッシやガラスの素材も豊富で、それぞれに性能や特徴があります。
開口部
開口部とは、建物の壁などに設けられた窓や出入口など屋外や室外に向かって開かれた部分です。リビングや居室の窓、天窓、玄関や室内ドアなどをいいます。
開口部は、採光、換気、通風、眺望、通行などの役割があります。床面積に対して一定以上の開口部がなければ、居室と呼べません。
開口部の位置や広さは、建築物の躯体強度に影響するほか、通風や採光などの居住空間の快適性や断熱性なども左右します。また、リビングに大きな窓を設けて眺望を楽しんだり、隣家との距離や視線を考慮して開口部の位置や高さを工夫するなど、室内からの視界、外部からの視線なども考慮することが大切です。
また、出入口として使用する開口部は、開閉に必要なスペースや開閉時の安全性なども考慮されます。