妻側
つまがわ
妻側とは、建物の棟に直角な側面をいいます。
妻側とは、建物の棟(長い方向)に対して直角な側面のことです。棟に平行した側面は平側(ひらがわ)と呼びます。
切妻屋根とか
入母屋屋根では、側面の三角形の壁面をいいます。マンションで妻側住戸といった場合には、建物の両端に位置する住戸を指します。例えば、
バルコニーが南に面する長方形のマンションでは、東側と西側が妻側となり、妻側住戸とは、東南角の住戸と西南角の住戸になります。
妻側住戸では2面
採光や3面
採光が可能で、
採光、通風に優れています。また、プライバシーも確保しやすいため、人気が高く、価格も高めになります。
バルコニー
バルコニーとは、マンションなどの屋外に張り出した床のことです。
室内空間の延長として、掃き出し窓などの先に設けられ、屋根や天井はなく、手すりが付いています。上階のバルコニーが屋根の代わりになります。バルコニーは広さや用途によって、アウトドアリビングとして活用できる「リビングバルコニー」や、コンパクトで室外機置場やゴミ置場などに利用される「サービスバルコニー」などがあります。また、階下の屋根を利用した広い「ルーフバルコニー」もあります。
分譲マンションの場合、バルコニーは共用部分に属します。居住者だけが使用できる専用使用権はありますが、改造したり、物置などの固定物を設置することはできません。バルコニーは消防法で、緊急時の避難通路とされています。そのため、避難時の障害にならないように管理規約等にはバルコニーの使用制限が定められています。
切妻屋根
切妻屋根とは、屋根の最頂分の棟を中心に、地面に向かって羽根を広げたように、二方向に傾斜した屋根の形状をいいます。妻側(棟と直角な側面)が切り取られたような形になることから、切妻屋根と呼ばれます。
切妻屋根は、シンプルな形状で、日本では最も多いといわれています。古くは神社本殿などで切妻屋根が取り入れられ、格式ある屋根として発展してきました。現在では、形状がシンプルなためにコストも安く、どのような街並みにも溶け込みやすいという利点があります。また、雨漏りもしにくく、豪雪地帯では屋根に雪が積もりにくいため、広く採用されています。
最近では、切妻屋根のもつシャープな形状を強調した現代建築など、目を引く建築物に採用される例もあります。
採光
採光とは、自然の光を窓などから室内に取り入れることをいいます。建築基準法では、住宅の居室について、居室の床面積の1/7以上の採光に有効な開口部の面積が必要と規定されています。ただし、「採光」とは直射日光のことではないので、北側の窓が「採光に有効な窓」となる場合もあります。有効な採光面積は、用途地域や部屋の大きさ、窓の大きさによって決定されます。ただし、納戸やトイレ、浴室、洗面室などは対象となりません。
隣家が迫っている住宅密集地などでは、採光を確保するために、天窓やライトコートを設けるなど、さまざまな工夫が見られます。また、日当たりを調節するには、カーテンやブラインド、反射ガラスなどを利用します。
入母屋屋根
入母屋屋根とは、屋根の上部が切妻屋根の形で、下部が寄棟屋根の形をした屋根です。伝統的な日本家屋の屋根の形で、格式の高い屋根とされています。
上部は2方向に傾斜をもつ山形で、下部は前後左右の4方向に傾斜をもちます。傾斜は上部分が下よりも急なものと、上下の傾斜が同じものがあります。
入母屋屋根の特徴は、切妻屋根のように屋根裏の換気が取りやすいことと、寄棟屋根のように四方に軒が下がってくるので、雨が壁に当たりにくく、風雨に強いとされています。切妻屋根と寄棟屋根の利点を併せもっているものです。