スレート葺き
すれーとぶき
スレート葺きとは、屋根を石質の薄い板で葺くものです。
スレート葺きとは、
屋根葺き材に、粘板岩などを加工したスレートと呼ばれる板を用いるものです。
スレートには、天然スレートと人工スレートがあります。天然スレートは、自然石の粘板岩や頁岩(けつがん)を薄い板状にしたもので、素材の質感がありますが、高価になります。人工スレートは、セメントに繊維を混ぜてプレスしたもので、瓦に比べて軽量で耐久性もあり、収縮も少なく、安価なのが特徴です。
スレート葺きは、塗料によってカラーバリエーションが豊富です。ただし、
メンテナンスが必要で、10~15年ごとに塗装を行う必要があります。塗料には、シリコン系塗料、フッ素系塗料があり、最近では遮熱性能を有する塗料も出ています。
メンテナンス
メンテナンスとは、保守・点検、維持・管理の意味で、住まいを快適に維持するうえで欠かせないものです。住宅の耐用年数を延ばし、快適性を維持するうえで、適切なアフターメンテナンスは重要な役割を担います。
マンションなどでは長期修繕計画が立てられ、計画に基づいた維持管理が行われます。一戸建てにおいても住まいのメンテナンスは重要で、5年単位での点検と補修が望ましいといわれています。
メンテナンスの対象となるのは、屋根や外壁、ベランダ、開口部、防蟻処理、配管、内装など、多方面に渡ります。マンションでは修繕積立金などがありますが、一戸建てもメンテナンスを前提として費用を準備する必要があります。
屋根
屋根とは、風雨や日射から建物を守るために、建築物を覆うように設けられた構造物です。気候や風土によって特徴があり、形状や屋根材の種類もさまざまです。
屋根の形状および屋根材を決めるうえで、基本として求められるのが、耐震性、防水性、防火性、耐久性、断熱性などです。特に木造住宅の場合には、屋根材の重量によって、耐震性を確保するために構造上、壁の量を増やす必要などもあります。また、素材によって雨漏りを起こさないための屋根の勾配も規定されます。
屋根の形状には、切妻(きりづま)、寄棟(よせむね)、陸屋根(りくやね)、片流れ(かたながれ)、入母屋(いりもや)、方形(ほうぎょう)、鋸屋根(のこぎりやね)、バタフライなどがあります。
屋根材には、瓦などの粘土系、セメントなどを加工した化粧スレート、石を板状にした天然スレート、金属系のガルバリウム鋼板、銅板などがあります。