カーテンウォール
かーてんうぉーる
カーテンウォールとは、高層ビルなどで用いられる軽量の外壁のことです。
カーテンウォールとは、高層建築物のために開発されたもので、建物の荷重を支える目的のない壁です。
従来の高層建築では外壁も荷重を支えていましたが、建物の超高層化が進むと、外壁自体の重さが課題となりました。そこで、建物の荷重は
柱と
梁で支える構造とし、外壁は構造物に貼りつけるだけの軽量化されたものが開発されました。これがカーテンウォールで、地震時のしなりによるゆがみの影響を小さくし、ガラスの飛散を防止する役割を果たします。
カーテンウォールは工場で組み込んだパネルを工事現場に運んで取り付けるので、足場を組む必要がなく、工期の短縮にもつながります。
カーテンウォールにはアルミやガラス、チタン、セラミックなどのさまざまな素材が使用され、建築物のデザインとしても重要な位置を占めています。また、遮光や断熱機能など省エネ効果をもった製品もあります。
柱
柱とは、建物の軸組みで、土台に対して垂直に立てて、屋根や床の荷重を土台や基礎に伝えるものです。木造軸組工法やラーメン構造では、梁などとともに建物を支える最も重要な部材です。
柱の太さは、柱の位置や部屋の大きさ、支える重さによって決めます。木造2階建て以上の場合には、土台から軒まで通った継ぎ目のない「通し柱」が建物の四隅に使われます。「通し柱」は、上下階を構造的に一体化させて耐震性を高めるために重要なものです。各階ごとに梁や胴差しなどで区切られた柱を、「管柱(くだばしら)」といいます。「管柱」も各階の荷重を受ける構造体です。このほか、柱と柱の間に壁の補強のために入れる柱を「間柱(まばしら)」と呼びます。また、壁に取り付けた装飾用の柱を「付け柱」といいます。
梁
梁とは、建築物の骨組みのなかで、建物に対して水平方向に渡し、屋根や床など建物の上からの荷重を柱に伝えて建物を支える部材をいいます。柱と連結して支える梁を「大梁」、柱に直接つながっていない梁を「小梁」といいます。元来は、屋根の棟木(むなぎ)に対して直角に渡したものを梁と呼び、水平に渡したものは桁(けた)と呼んでいました。そのため、棟木と水平方向の建物の奥行きを梁方向、直角に交わる方向を桁方向といいます。また、屋根を支える梁を小屋梁(こやばり)、床を支える梁を床梁(ゆかばり)と呼びます。
木造建築では、梁には松や米松、杉などが使われます。また、「現し」といって、梁を露出させて意匠を施すものもあります。