家事動線
かじどうせん
家事動線とは、家事をする際の住宅内での移動ラインのことです。
家事動線とは、調理や洗濯、掃除など、家事をする際に、家の中を人が移動する動きを、ラインとして表すものです。人の移動をラインで表したものを、「動線」といいます。住宅内の「動線」には、家事動線のほか、日常生活での移動を表す「生活動線」があり、また、介護などに伴う移動は「介護動線」と呼びます。
家の間取りを考える上で、動線が短いほど効率がよくなります。家事動線は、効率的に家事をこなすために重要な視点です。
例えば、調理をしながら洗濯をするなど、家事は「ながら」でこなしますが、キッチン、洗面室、バスなどが直接出入りできると、移動がスムーズになります。また、洗濯機置場と物干し、取り込んだ洗濯もののアイロン掛け、収納なども、動線が短いと家事がラクになります。
また、子どもが小さいうちは、キッチンから
リビングが見渡せるなど、家事をしながら子どもを見守れる配置も重要です。
現在の分譲マンションや分譲住宅では、家事動線に配慮した間取りが提案されていますが、使い勝手の良さは人によって異なります。モデルルーム見学などの際には、一日の家事を具体的に想定してみるのがいいでしょう。
リビング
リビングとは、居間のことです。Living-roomのことで、家族だんらんのスペースになります。
かつての日本家屋では、「茶の間」と呼ばれた空間です。家族が一緒に寛ぎ、コミュニケーションの中心になる場所なので、家づくりや物件購入で重要視されます。
マンションではダイニングと一体となったLDや、キッチン・ダイニング・リビングが一体となったLDKが主流です。コミュニケーション重視かプライバシー重視か、居住空間が縦長か横長かなどでリビングの配置は違ってきます。リビングを通らずに各居室に出入りできるタイプや、あえてリビングインとしてLDから個室に出入りするタイプもあります。また、ゆっくりと眺望を楽しめる工夫なども施されます。
家で過ごす時間を考慮して、ライフスタイルに合ったリビングの広さや形状を決めるといいでしょう。