大規模マンション
だいきぼまんしょん
大規模マンションとは、一般的に総戸数が約100戸を超えるようなマンションのことを言います。
分譲マンションの規模は、小さいもので10戸程度から大きくなると数千戸まで幅広く分布していますが、その中でも総戸数が100戸を超えるようなものを大規模マンションと呼びます。 一般的には、規模が大きくなるほど様々な
共用施設が付設されるので、
敷地内で楽しめることも多くなります。
一方、小規模マンションは目立った
共用施設が設けられないが、住民同士の意思疎通がスムーズになり、管理なども行き届く場合が多くなります。
マンションの規模と呼び名に関して明確な区分はありませんが、一般的に以下のように考えられています。
総戸数50戸未満
小規模マンション。入居者同士がお互いの顔を覚えられるスケール。
総戸数50~99戸以下
中規模マンション。集会室の他に、中庭などが設けられる場合があります。
総戸数100~299戸以下
大規模マンションといえるレベル。
キッズルームなど2、3の
共用施設が設けられることがあります。
総戸数100~499戸以下
大規模マンション。
ゲストルームなど3~5の
共用施設が設けられることがあります。
総戸数500戸以上
非常に大規模なマンション。大浴場やプールなど大型の
共用施設が可能となる規模です。
キッズルーム
キッズルームとは、マンションなどで、就学前の小さな子どもを遊ばせるためにコミュニティスペースとして設けられるものです。若いファミリーなどを対象として、ママ同士の交流の場所としたり、マンションによっては事業者と提携して保育サービスを提供しているものもあります。
広さや設えもさまざまで、活用のされ方も一様ではありません。乳幼児を抱えたファミリーが多いマンションでは、積極的に活用されているケースもありますが、年齢層の移り変わりによって利用されなくなったり、あるいはキッズ以外の社交場に衣替えする例もあります。
また、キッズルームが気持ちよく活用されるためには、掃除や衛生面での管理が重要な要素となっているようです。
敷地
敷地とは、建物が立っているか、これから建物を建てる土地のことです。敷地面積は、その土地の面積のことで、水平投影面積をいいます。水平投影面積とは、土地や建物を真上から見たときの面積で、傾斜や凹凸があっても、水平として測定した面積になります。
敷地面積には、登記簿に記載された登記簿面積(地積)と実測面積が異なっている場合があります。そのため、土地の売買契約などにおいては、土地家屋調査士などの専門家による実測をしてからというのが鉄則です。
なお、住宅を建てるために土地を購入するときには、接道条件などによっては、土地面積の一部が敷地面積に算入できないので、注意が必要です。また、敷地面積だけでなく、建物の配置や駐車場のスペースなども考慮しましょう。
共用施設
共用施設とは、マンションの共有部分のうち、住人が共同で利用できる施設のことで、コモンスペースなどとも呼ばれます。
大規模マンションや高級マンションの魅力の一つに、共用施設の充実があります。例えば、エントランスロビーやラウンジなどが充実していると、来客を自宅に通さずに対応することができます。キッズルームや集会室など、住人同士のコミュニケーションに役立つ施設を備えているものもあります。そのほか、ゲストルームやコンシェルジュ、コンビニ、フィットネスクラブ、パーティールームなど、多彩な共用施設があります。
ただし、共用施設が充実しているほど、それらの維持管理費は高くなります。あまり使用しない共用施設があっても、管理費などの負担が大きくなるだけなので、自分に合った施設があるかどうかを検討することが大切です。
ゲストルーム
ゲストルームとは、マンションの共用施設で、来客用に設けられた宿泊ルームです。
大規模マンションや高級マンションでは、共用施設にゲストルームを設けることが多く、遊びに来た両親や友人に泊まってもらうことができます。利用料は、共用施設のため、清掃費程度でホテルよりかなり安く利用できます。また、タワーマンションなどの高層階にゲストルームを設け、眺望やゴージャスな雰囲気を楽しめるものもあります。来客でなくても、住人が気分転換に宿泊することも可能で、タワーマンションの低層階を購入して、ゲストルームで眺望を楽しむという利用方法もあるようです。
ゲストルームの人気が高いマンションもあり、心地よいゲストルームほど予約が取りにくいのが難点です。