ビニールクロス
びにーるくろす
ビニールクロスとは、ポリ塩化ビニルを主原料とする壁紙のことです。
ビニールクロスとは、ポリ塩化ビニルを主原料とする
壁紙です。プリントやいろいろな加工がしやすいため、色や柄、デザインが豊富で、価格も比較的安いため、広く普及しています。また、さまざまな機能を備えた商品もあります。例えば、抗菌性フィルムがラミネートされた汚れ防止機能や抗菌機能、フッ素加工による防汚機能、キズに強い耐久性、
結露やカビを防ぐ吸湿性、消臭効果のあるもの、ホルムアルデヒドを吸着して無害化するものなどのほか、耐火性にすぐれたものや耐水性の高いものなど、多種多様な機能をもつ製品があります。
なお、塩化ビニルを成形しやすくする可塑剤や安定剤などに含まれる化学物質が健康に与える影響や、廃棄時に焼却されると有害物質を出すなどの環境汚染も指摘されています。このため、不揮発性の可塑剤を使用するなどの取り組みもあります。
壁紙
壁紙とは、壁に張るタイプの内装仕上げ材のことです。
漆喰や土壁などの塗り壁に対して、紙材などを張ることで壁を保護し、保温や装飾効果をもたらします。壁紙の種類には、紙系、繊維系、塩化ビニル樹脂系、プラスチック系、ガラス繊維などの無機質系と多彩です。色や柄の豊富さが魅力で、好みや予算によって選択できます。DIYで手軽に内装を変えられるのも利点です。また、防火性能の高い壁紙もあります。なお、壁紙の防火性能は、下地基材と施工方法の組み合わせにより認定されます。
結露
結露とは、建物の室内と室外の温度差によって、窓ガラスや窓枠、壁などに水滴がつくことです。気密性の高い住宅で冬場に発生することが多く、放置しておくとカビやダニ、汚れの原因となり、長期にわたると建材の腐食の原因ともなります。結露は窓やドアなど目に見えるところだけでなく、収納扉の裏側や床下、天井裏などに発生することもあります。
結露対策の基本は、室内外の温度差を防ぐことと、湿度を抑えることです。断熱材や複層ガラスなどを採用した高断熱の家屋は結露に有効です。また、換気や除湿も効果があります。ただし、室温が下がったり、乾燥した空気はのどや肌に好ましくないなどの問題もあります。結露対策として結露防止スプレーやシートなどの商品も販売されています。それでも発生してしまった結露は、早めに拭き取るなどの対処が必要です。