空中権

くうちゅうけん
空中権とは、土地の上空の空間を利用する権利または、未利用の容積率を移転する権利です。
空中権とは、2つの意味があります。
1つは、土地の上空の空間を利用する権利です。これは地上または地下の一部を使用する地上権または地役権で、電線の設置や地下鉄のトンネルなどに設定されるものです。
もう1つは、未利用の容積率を移転する権利です。都市空間の有効活用を目的とした制度で、一定の条件のもとで、都市計画で定められた容積率のうち、未利用分を譲渡することができます。
空中権の取引が行われた事例は、東京駅の丸の内駅舎の復元工事で、戦前の姿同様に3階建てに復元する際、駅舎敷地で未利用分の容積率を周辺の新築ビルに移転されました。この空中権の売却によって工事費が捻出され、周辺の新築ビルは容積率以上の高層化が実現しました。

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