ノンリコースローン
のんりこーすろーん
ノンリコースローンとは、対象物件の事業収益と資産のみに債務履行を限定するローンです。
ノンリコースローン(non recourse loan)とは、ローンの返済について、対象となる事業や資産からの収益のみを原資とし、その範囲以上の返済義務を負わない融資です。アメリカでは主流のローンです。「非遡及型融資」とも呼ばれます。一般的な日本の
住宅ローンなどの融資は、「リコースローン」といわれるもので、
担保物件や債務者の個人保証を求めるものです。不動産のノンリコースローンの場合には、担保となる不動産のみが責任財産となり、仮に担保を売却して債務が残っても、それ以上の責任は負いません。そのため、融資する金融機関は事業収益に対する判断が必要となり、リスクを負うことから、金利は高めになります。
日本でも、不動産の流動化が進むなかで、比較的安定したキャッシュフローが見込める事業に対して、ノンリコースローンを設定するケースも登場しています。
住宅ローン
住宅ローンとは、個人が住宅を購入・建築する資金として利用できる融資のことです。住宅ローンには、「銀行ローン」「フラット35」「財形住宅融資」などがあります。
民間金融機関による融資は、都市銀行、地方銀行、信用金庫、信用組合、労働金庫、ノンバンク、モーゲージバンクなどが取り扱っており、多彩な商品があるので選択肢は豊富です。金利も「変動型」「一定期間固定型」「全期間固定型」から選ぶことができます。「フラット35」は民間金融機関と住宅金融支援機構が提携している長期固定金利型住宅ローンです。また、職場で財形貯蓄を行っている人が受けられる「財形住宅融資」もあります。そのほか、共済組合や生保ローン、JAの組合員向けローンなど、様々なものがあります。売主が提携ローンを用意している場合もあります。
これらのローンの中から、自分が受けられるローンを把握し、無理のない返済計画を立てることが大切でしょう。住宅ローンは必ずしも一つにする必要はなく、変動型の銀行ローンとフラット35を組み合わせたり、夫婦で返済期間の異なるローンを組むことも可能です。たくさんの選択肢があるので、ファィナンシャルプランナーなどに相談しながら、自分たちに合うプランを選択するのが賢明です。
担保物件
担保物件とは、金融機関から住宅ローンの融資を受ける際などに、その返済を保証するために、担保として提供する物件のことです。
住宅ローンでは、借り手が返済できなくなったときに債権を回収できるよう、不動産などの担保をとるのが一般的です。新築マンションや新築一戸建てなどは、購入する不動産について金融機関が抵当権を設定します。この抵当権が担保です。万一返済ができなくなった場合には、債権者は担保物件を売却して債権の回収に充当することができます。