キャピタルゲイン
きゃぴたるげいん
キャピタルゲインとは、株式や不動産の売却益のことです。
キャピタルゲインとは、値上がり益のことです。「売却益」あるいは「譲渡益」ともいいます。株式や不動産などの資産を売却して得られる利益で、購入時の価格と売却価格との差額をさします。資産運用には、資産の値上がりを狙ってキャピタルゲインを目的とした投資方法があります。ただし、値下がりした場合には損失が生じ、これをキャピタルロスといいます。
キャピタルゲインは税務上「
譲渡所得」として分離課税されます。2014~2037年の税率は、所得税及び復興特別所得税が15.315%、住民税が5%となっています。キャピタルロスが生じた場合には、譲渡損失としての控除(その年に控除しきれない金額は、翌年以降3年間の繰越控除)ができます。
キャピタルゲインに対して、資産を売却せずに安定的に維持することで得られる収益を
インカムゲインといいます。
インカムゲイン
インカムゲインとは、資産の保有から得られる利益です。資産運用のひとつで、資産を安定的・長期的に保有することで得るリターンです。株式であれば配当金、預貯金では利息、投資信託では収益分配金をさします。不動産の場合は、ビルやマンションなどを賃貸することで得る賃料収入を指します。
不動産のインカムゲインを収益率でみるときは、用地取得費や建築費など投資費用に対する賃料収入を見る「名目収益率」と、必要経費などを差し引いた「実質収益率」があります。
なお、株式配当金や利子分配金などは源泉分離課税となります。不動産所得は必要経費や減価償却分などを差し引いた所得について確定申告します。
譲渡所得
譲渡所得とは、土地や建物、株式、金地金、ゴルフ会員権などの資産を譲渡することによって得られる利益をいいます。ただし、事業用の商品などの棚卸資産や山林などの譲渡による所得は含みません。
譲渡所得の税額は、譲渡によって得た収入から取得費と譲渡費用(仲介手数料や立退料など)および特別控除額を差し引いて計算されます。土地や建物を譲渡した場合に特別控除額は、条件によって異なり、マイホームを売ったときは3000万円が、収用などで譲渡したときは5000万円が控除されるなど、控除額が定められています。また、譲渡所得は所有期間に長さによる区別があり、売却した年の1月1日時点で所有期間が5年を超える土地・建物を譲渡した場合は長期譲渡所得に、5年以内の場合には短期譲渡所得に分類され、税率が異なります。