競売
けいばい
競売とは、オークションのことで、主には裁判所が売却する物件をさします。けいばい、きょうばいと読みます。
競売とは、「せり」「オークション」と同じ意味です。大勢の買い手に申し出をさせ、最高価格を提示した人に売却します。
なお、競売物件とは別に、通常の流通物件を対象とした
不動産オークションの新しいシステムも登場しています。
不動産の場合では、
住宅ローンなどの返済ができないとき、債権者(金融機関など)が裁判所に申し立てると、
担保物件を裁判所が売却します。これが競売物件で、売却代金を債務の返済に充当します。競売物件は、現況調査が行われ、最低売却価格・入札期間などが公示されます。その最低売却価格以上の最高値で入札した人が購入できます。なお、期間中に売却できなかった物件は、最低売却価格を下げて先着順で売却する特別売却が行われます。
競売物件の落札価格は、通常の価格より安くなるのが一般的です。ただし、建物の内部を見ることができなかったり、物件の説明をしてくれる業者がいない、明け渡し交渉が難しいケースがある、瑕疵(かし)担保責任がない、などのリスクも伴います。また、入札後のキャンセルはできません。
なお、競売物件とは別に、通常の流通物件を対象とした
不動産オークションの新しいシステムも登場しています。
住宅ローン
住宅ローンとは、個人が住宅を購入・建築する資金として利用できる融資のことです。住宅ローンには、「銀行ローン」「フラット35」「財形住宅融資」などがあります。
民間金融機関による融資は、都市銀行、地方銀行、信用金庫、信用組合、労働金庫、ノンバンク、モーゲージバンクなどが取り扱っており、多彩な商品があるので選択肢は豊富です。金利も「変動型」「一定期間固定型」「全期間固定型」から選ぶことができます。「フラット35」は民間金融機関と住宅金融支援機構が提携している長期固定金利型住宅ローンです。また、職場で財形貯蓄を行っている人が受けられる「財形住宅融資」もあります。そのほか、共済組合や生保ローン、JAの組合員向けローンなど、様々なものがあります。売主が提携ローンを用意している場合もあります。
これらのローンの中から、自分が受けられるローンを把握し、無理のない返済計画を立てることが大切でしょう。住宅ローンは必ずしも一つにする必要はなく、変動型の銀行ローンとフラット35を組み合わせたり、夫婦で返済期間の異なるローンを組むことも可能です。たくさんの選択肢があるので、ファィナンシャルプランナーなどに相談しながら、自分たちに合うプランを選択するのが賢明です。
不動産オークション
不動産オークションとは、オークションによる不動産取引です。売却したい不動産をオークションに出し、広範な買い手の中から最も高い入札価格を提示した人に売却するものです。競売物件とは別に、一般の新築・中古・土地などの物件が対象です。不動産の流通の課題といわれてきた情報の透明化や市場の活性化において、期待されている新たなシステムです。オークションによる不動産取引は、米国などでは強力なサイトの登場によって定着してきました。日本でも1990年代後半に新しいシステムが登場し、不動産のオークション市場は徐々に拡大しています。従来の流通物件は相対取引で、取引内容や条件など個別性が大きいものですが、オークションの場合には、査定に基づいた出品価格が提示され、広告やインターネットで広く購入希望者を募ります。その結果、情報の透明性が生まれ、市場の活性化にもつながります。
なお、実際の落札・契約に際しては、購入希望者は事前に物件を内覧できるなど、相対取引と変わらない丁寧な販売活動が実施されているようです。
担保物件
担保物件とは、金融機関から住宅ローンの融資を受ける際などに、その返済を保証するために、担保として提供する物件のことです。
住宅ローンでは、借り手が返済できなくなったときに債権を回収できるよう、不動産などの担保をとるのが一般的です。新築マンションや新築一戸建てなどは、購入する不動産について金融機関が抵当権を設定します。この抵当権が担保です。万一返済ができなくなった場合には、債権者は担保物件を売却して債権の回収に充当することができます。