パッシブデザイン
ぱっしぶでざいん
パッシブデザインとは、機械に頼らず、建物構造や材料などの工夫によって快適な住環境をつくるものです。
パッシブデザインとは、機械装置による冷暖房や換気ではなく、風や光など、自然環境を上手く利用しながら、建物の構造や材料などの工夫を施すことで、快適な住環境を作る建築手法です。
パッシブデザインの特徴は、自然環境との調和で、日本古来の建築思想である「風を通す」「光を調整する」といった自然エネルギーを活用するものです。日本の気候風土に適応し、自然を上手く取り入れる工夫が施されます。
例えば、「建物の南側に落葉樹を植え、夏は日陰を作り、冬には葉を落として日射を確保する」「街づくりにおいて、風が通り抜ける
敷地配置をする」「風が通り抜ける
窓の配置」「春夏秋冬の日差しの高さを計算した
窓の位置」「年間を通じて温度変化の少ない床下の空気を室内に取り入れる」など、さまざまな創意工夫が技術として確立してきています。
パッシブデザインは、伝統的な思想が現代の技術力によって裏付けされ、新たな省エネのスタンスとして登場しています。
敷地
敷地とは、建物が立っているか、これから建物を建てる土地のことです。敷地面積は、その土地の面積のことで、水平投影面積をいいます。水平投影面積とは、土地や建物を真上から見たときの面積で、傾斜や凹凸があっても、水平として測定した面積になります。
敷地面積には、登記簿に記載された登記簿面積(地積)と実測面積が異なっている場合があります。そのため、土地の売買契約などにおいては、土地家屋調査士などの専門家による実測をしてからというのが鉄則です。
なお、住宅を建てるために土地を購入するときには、接道条件などによっては、土地面積の一部が敷地面積に算入できないので、注意が必要です。また、敷地面積だけでなく、建物の配置や駐車場のスペースなども考慮しましょう。
窓
窓は、採光、通風、換気、眺望などのために設けられる開口部です。風通しや断熱性など、窓の機能は四季を通じた室内の快適性に大きく影響します。また、外観デザインや室内空間、窓からの眺望など、ビジュアル面でも窓の役割は重要な要素となっています。
窓の種類は、取り付けられる位置により、次のような分類があります。
・掃き出し窓・・・・・窓枠の底辺が床面近くまである窓。リビングなどに設けられる大型の窓をいいます。
・腰高窓・・・・・窓枠の底辺が腰ほどの高さにある窓。
・出窓・・・・・建物の外に張り出す形で設置する窓。
・天窓・・・・・天井に設置する窓。トップライトともいいます。
また、開閉方法による分類では、次のようなものがあります。
・引き違い窓・・・・・横に引いて開け閉めする窓で、日本では最も一般的な窓です。
・はめ殺し窓・・・・・開閉できない窓です。フィックス窓ともいわれ、採光のために設けます。
・外開き窓・・・・・外に向かって開く窓で、片開きと両開きがあります。
・内倒し窓・・・・・室内に向けて倒れるように開く窓です。
そのほか、「回転窓」「滑り出し窓」「上げ下げ窓」「ルーバー窓」など、多彩な種類があります。
また、サッシやガラスの素材も豊富で、それぞれに性能や特徴があります。