オープンスペース
おーぷんすぺーす
オープンスペースとは、マンションの敷地内に設けられる空き地のことです。
オープンスペースとは、マンションや大規模なビルの
敷地内に設けられた、建物の立っていない空き地のことです。
オープンスペースは、公園や遊び場、植栽が施された遊歩道などに利用されます。マンションの住民にとっては憩いの空間となり、また、小川や緑道などを設けることで、
ヒートアイランド現象の緩和にも貢献します。
オープンスペースは、空地率としてパーセンテージで表示され、空地率が高いほどゆとりや開放感が生まれ、住環境が良いとされています。中には空地率50%を超えるものやそれ以上のマンションもあります。
なお、オープンスペースのうち、マンションの住民以外も自由に出入りできるものは、「
公開空地」と呼ばれます。
公開空地
公開空地とは、マンションや大規模なビルを建築する際に、敷地内に設けられたオープンスペースです。一般の人が自由に出入りできるようになっています。
公開空地は、建築基準法の総合設計制度に基づくもので、建築物の敷地内に一定以上の公開空地を確保すると、容積率の割り増しや高さ制限の緩和が受けられるものです。
公開空地に遊歩道や植栽などが整備されると、街の景観も向上し、建築物の資産価値も高める効果があります。そのため、最近では都心などを中心に積極的に行われ、高層ビルと豊かな緑の共存も実現しています。
敷地
敷地とは、建物が立っているか、これから建物を建てる土地のことです。敷地面積は、その土地の面積のことで、水平投影面積をいいます。水平投影面積とは、土地や建物を真上から見たときの面積で、傾斜や凹凸があっても、水平として測定した面積になります。
敷地面積には、登記簿に記載された登記簿面積(地積)と実測面積が異なっている場合があります。そのため、土地の売買契約などにおいては、土地家屋調査士などの専門家による実測をしてからというのが鉄則です。
なお、住宅を建てるために土地を購入するときには、接道条件などによっては、土地面積の一部が敷地面積に算入できないので、注意が必要です。また、敷地面積だけでなく、建物の配置や駐車場のスペースなども考慮しましょう。
ヒートアイランド現象
ヒートアイランド現象とは、建築物が立ち並ぶ都心部で、郊外に比べて気温が高くなる現象をいいます。気温の等温線を描くと、高温部分が島のように見えることから、ヒートアイランドと呼ばれます。
都心部では田畑や森林、河川などが減少したことで、地表の温度が低下しにくくなりました。加えて、アスファルトやコンクリートで覆われた地面の増大、自動車の排気やエアコンの排気、ビルの密集による風通しの悪さなどで、都心の平均気温は上昇を続けています。東京の場合、気象庁の資料によると、過去100年間で約3℃気温が上昇しています。都市の高温化によって生活環境が悪化し、地球温暖化も助長します。また、局所的集中豪雨の一因ともいわれています。
このようなヒートアイランド現象を抑制して省エネ化を推進するために、都心における緑化や建物の断熱化、透水性舗装などが図られています。