換気回数
かんきかいすう
換気回数とは、室内の空気が一定時間内に入れ替わる回数です。
換気とは、室内の汚れた空気を新鮮な外気と入れ替えることで、換気回数とは、一定時間内に入れ替わる回数のことです。換気係数ともいいます。1時間に室内に流入あるいは排出する空気量を居室面積で割ったもので、1時間に何回部屋の空気が入れ替わったかを表します。
シックハウス対策のため、
建築基準法では建築材料による対策と換気設備による対策が義務付けられています。換気回数については、居室などでは0.5回/h以上の換気量を持つ換気設備の設置が義務化されています。また、換気設備による換気回数が0.5回/h以上0.7回/h未満の場合と、0.7回/h以上の場合で、使用できるホルムアルデヒド発散建築材料の使用面積制限が異なります。
建築基準法
建築基準法とは、建物を建てるときの基本的な法律です。建築物の敷地・構造・設備・用途の最低基準を示し、用途地域や日影規制などエリアによって守るべき事項などが定められています。建物の利用者や近隣住民の生命・健康・財産を守ることを目的に、1950年に施行されました。基準の具体的な技術水準などは、建築基準施行令や施行規則などで詳細が規定されています。また、基準が実効性をもつように、着工前の建築確認や工事中の中間検査、完了検査、違法建築物の是正措置なども定められています。
建築基準法はこれまでに何度も改定を重ねています。1981年には現在の耐震基準が導入、2003年にはシックハウス対策の規定導入、2007年には耐震偽装事件を受けて建築確認審査の厳格化が図られました。中古マンションを選ぶ際には、いつ建てられたかによって基準が異なるため、築年は大まかな安全性を見るときの一つの目安にもなります。