防蟻処理
ぼうぎしょり
防蟻処理とは、シロアリによる建物の被害を防ぐための処理をいいます。
防蟻処理とは、シロアリによる被害から建物を守るために行う処理をいいます。シロアリ防除処理と呼ぶこともあります。シロアリは北海道の北部を除く全国にみられ、家屋に住みついて木材をエサとするため、土台や
柱などが被害に遭うと建物が倒壊する危険性もあります。
シロアリ防除は建物の新築時に行う予防処理と、既存の建物に対してシロアリを駆除したり予防する場合があります。また、処理方法には、土壌処理と木部処理、ベイト工法があります。
土壌処理は、シロアリの侵入経路となる土壌に薬剤を散布する方法です。シロアリの侵入防止には最も効果的な方法で、土壌に薬剤を散布することで防蟻層を形成します。また、シロアリが湿気を好むことから、防湿シートを張ることもあります。
木部処理とは、建材に薬剤を散布または塗布したり、木材や壁に薬剤を注入する方法です。地表1mまでの部材には、入念な処理が必要です。
ベイト工法とは、駆除剤を混入したエサによってシロアリの集団を死滅させる方法です。この方法は、従来処理の約1,000分の1の薬剤で済むため、環境負荷が少なくて済みます。
なお、防蟻剤には神経毒性を持つ薬剤もあり、化学物質過敏症などの健康被害も懸念されます。防蟻剤の中でクロルピリホスの使用は禁止されています。防蟻処理の効果は約5年とされています。定期的な再処理行うことと、その際に使用される薬剤を確認することが大切です。
柱
柱とは、建物の軸組みで、土台に対して垂直に立てて、屋根や床の荷重を土台や基礎に伝えるものです。木造軸組工法やラーメン構造では、梁などとともに建物を支える最も重要な部材です。
柱の太さは、柱の位置や部屋の大きさ、支える重さによって決めます。木造2階建て以上の場合には、土台から軒まで通った継ぎ目のない「通し柱」が建物の四隅に使われます。「通し柱」は、上下階を構造的に一体化させて耐震性を高めるために重要なものです。各階ごとに梁や胴差しなどで区切られた柱を、「管柱(くだばしら)」といいます。「管柱」も各階の荷重を受ける構造体です。このほか、柱と柱の間に壁の補強のために入れる柱を「間柱(まばしら)」と呼びます。また、壁に取り付けた装飾用の柱を「付け柱」といいます。