トップライト
とっぷらいと
トップライトとは、屋根面に設けられた天窓です。
トップライトとは、天
窓のことです。
屋根面に設けられた
窓で、明かりとりの役割をします。
トップライトは、立地条件などによって
採光に課題がある場合や、暗くなりがちな北側や廊下などに設けることで、
採光が可能となります。上から光を取り込むため、壁側の
窓より
採光効果が大きいのが特徴です。
建築基準法では、壁面の
窓に比べてトップライトは約3倍の
採光効果があると規定されています。また、室内の広い範囲に自然光が届くのも利点です。
トップライトには、固定式と開閉式があり、開閉は手動式と電動式があります。開閉できるタイプでは通風による省エネ効果も期待できます。
ただし、トップライトを設置するには、雨の降りこみや
結露対策、断熱性能などに注意が必要です。
結露
結露とは、建物の室内と室外の温度差によって、窓ガラスや窓枠、壁などに水滴がつくことです。気密性の高い住宅で冬場に発生することが多く、放置しておくとカビやダニ、汚れの原因となり、長期にわたると建材の腐食の原因ともなります。結露は窓やドアなど目に見えるところだけでなく、収納扉の裏側や床下、天井裏などに発生することもあります。
結露対策の基本は、室内外の温度差を防ぐことと、湿度を抑えることです。断熱材や複層ガラスなどを採用した高断熱の家屋は結露に有効です。また、換気や除湿も効果があります。ただし、室温が下がったり、乾燥した空気はのどや肌に好ましくないなどの問題もあります。結露対策として結露防止スプレーやシートなどの商品も販売されています。それでも発生してしまった結露は、早めに拭き取るなどの対処が必要です。
建築基準法
建築基準法とは、建物を建てるときの基本的な法律です。建築物の敷地・構造・設備・用途の最低基準を示し、用途地域や日影規制などエリアによって守るべき事項などが定められています。建物の利用者や近隣住民の生命・健康・財産を守ることを目的に、1950年に施行されました。基準の具体的な技術水準などは、建築基準施行令や施行規則などで詳細が規定されています。また、基準が実効性をもつように、着工前の建築確認や工事中の中間検査、完了検査、違法建築物の是正措置なども定められています。
建築基準法はこれまでに何度も改定を重ねています。1981年には現在の耐震基準が導入、2003年にはシックハウス対策の規定導入、2007年には耐震偽装事件を受けて建築確認審査の厳格化が図られました。中古マンションを選ぶ際には、いつ建てられたかによって基準が異なるため、築年は大まかな安全性を見るときの一つの目安にもなります。
採光
採光とは、自然の光を窓などから室内に取り入れることをいいます。建築基準法では、住宅の居室について、居室の床面積の1/7以上の採光に有効な開口部の面積が必要と規定されています。ただし、「採光」とは直射日光のことではないので、北側の窓が「採光に有効な窓」となる場合もあります。有効な採光面積は、用途地域や部屋の大きさ、窓の大きさによって決定されます。ただし、納戸やトイレ、浴室、洗面室などは対象となりません。
隣家が迫っている住宅密集地などでは、採光を確保するために、天窓やライトコートを設けるなど、さまざまな工夫が見られます。また、日当たりを調節するには、カーテンやブラインド、反射ガラスなどを利用します。
窓
窓は、採光、通風、換気、眺望などのために設けられる開口部です。風通しや断熱性など、窓の機能は四季を通じた室内の快適性に大きく影響します。また、外観デザインや室内空間、窓からの眺望など、ビジュアル面でも窓の役割は重要な要素となっています。
窓の種類は、取り付けられる位置により、次のような分類があります。
・掃き出し窓・・・・・窓枠の底辺が床面近くまである窓。リビングなどに設けられる大型の窓をいいます。
・腰高窓・・・・・窓枠の底辺が腰ほどの高さにある窓。
・出窓・・・・・建物の外に張り出す形で設置する窓。
・天窓・・・・・天井に設置する窓。トップライトともいいます。
また、開閉方法による分類では、次のようなものがあります。
・引き違い窓・・・・・横に引いて開け閉めする窓で、日本では最も一般的な窓です。
・はめ殺し窓・・・・・開閉できない窓です。フィックス窓ともいわれ、採光のために設けます。
・外開き窓・・・・・外に向かって開く窓で、片開きと両開きがあります。
・内倒し窓・・・・・室内に向けて倒れるように開く窓です。
そのほか、「回転窓」「滑り出し窓」「上げ下げ窓」「ルーバー窓」など、多彩な種類があります。
また、サッシやガラスの素材も豊富で、それぞれに性能や特徴があります。
屋根
屋根とは、風雨や日射から建物を守るために、建築物を覆うように設けられた構造物です。気候や風土によって特徴があり、形状や屋根材の種類もさまざまです。
屋根の形状および屋根材を決めるうえで、基本として求められるのが、耐震性、防水性、防火性、耐久性、断熱性などです。特に木造住宅の場合には、屋根材の重量によって、耐震性を確保するために構造上、壁の量を増やす必要などもあります。また、素材によって雨漏りを起こさないための屋根の勾配も規定されます。
屋根の形状には、切妻(きりづま)、寄棟(よせむね)、陸屋根(りくやね)、片流れ(かたながれ)、入母屋(いりもや)、方形(ほうぎょう)、鋸屋根(のこぎりやね)、バタフライなどがあります。
屋根材には、瓦などの粘土系、セメントなどを加工した化粧スレート、石を板状にした天然スレート、金属系のガルバリウム鋼板、銅板などがあります。