ペニンシュラ型キッチン
ぺにんしゅらがたきっちん
ペニンシュラ型キッチンとは、作業台が部屋に突き出た半島の形をしたキッチンです。
ペニンシュラ型キッチンとは、キッチンカウンターのレイアウトが、片方は壁に付き、もう片方は半島(peninsula)のように部屋に突き出した形になっているものです。I字型の端を壁付けにするタイプのほか、L字型やU字型の一方をペニンシュラにするタイプがあります。
キッチンに立つと、ダイニングや
リビングが見渡せるのが特徴です。ペニンシュラの上部に吊り戸棚を設けてセミオープンにするケースと、コンロの上に
レンジフードのみを吊るしてフルオープンにするケースがあり、雰囲気はかなり違ってきます。
フルオープンタイプのペニンシュラ型キッチンでは、収納
キャビネットの設置スペースが少なくなりがちですが、ペニンシュラのダイニング側に
キャビネットを設ける方法もあります。また、ペニンシュラの延長にテーブルカウンターを設けて、ちょっとした食事スペースにすると、配膳や後片付けが楽です。
キャビネット
キャビネットは飾り棚や整理棚、書類棚などの収納家具をいいます。建築設備として使われる場合は、水回りの収納などを指します。
キッチン収納は、使い勝手や作業効率、片付けやすさなどに大きく影響します。キッチン収納では、ワークトップを支えている部分の収納をワークキャビネット、吊り戸棚をウォールキャビネットといいます。最近のシステムキッチンなどでは、細々としたキッチン用品から大きな鍋など、使用頻度や用途によって、限られたスペースを有効活用し、取り出しやすく片付けやすい工夫がさまざまに施されています。また、ウォールキャビネットには、高い位置の物を取り出しやすくする昇降式や、収納力をアップさせるスライド式など使い勝手のほか、地震などの揺れをキャッチして扉がロックされるなどの安全対策が施されたものもあります。洗面室には鏡の背面を利用したミラーキャビネットなどがあります。
リビング
リビングとは、居間のことです。Living-roomのことで、家族だんらんのスペースになります。
かつての日本家屋では、「茶の間」と呼ばれた空間です。家族が一緒に寛ぎ、コミュニケーションの中心になる場所なので、家づくりや物件購入で重要視されます。
マンションではダイニングと一体となったLDや、キッチン・ダイニング・リビングが一体となったLDKが主流です。コミュニケーション重視かプライバシー重視か、居住空間が縦長か横長かなどでリビングの配置は違ってきます。リビングを通らずに各居室に出入りできるタイプや、あえてリビングインとしてLDから個室に出入りするタイプもあります。また、ゆっくりと眺望を楽しめる工夫なども施されます。
家で過ごす時間を考慮して、ライフスタイルに合ったリビングの広さや形状を決めるといいでしょう。
レンジフード
レンジフードとは、キッチンの換気扇です。コンロの上部に設置し、調理による煙などを排出します。
レンジフードはシステムキッチンとともに一般家庭に普及してきました。キッチンが家庭の中で重要な位置を占め、システムキッチンの高級志向や家屋の高密度・高断熱化が進むにつれて、レンジフードも高機能化やデザインの多様化が進みました。
基本となるのは風圧でシャッターを開閉して排気を行うものですが、運転停止時の外気の侵入を防ぐ排気電動シャッターや、給気口を設けて排気と同時に給気することで自然な風の流れをつくる同時給排、排気と外気の熱交換によって冷暖房効率を下げないものなど、高機能化が進んでいます。また、広がる煙や油を効率よく捕集したり、捕集した油を分離回収する機能や、油汚れが付きにくい加工、掃除がラクなもの、自動で掃除できるものなども登場しています。
デザインも多彩となり、オープンキッチンやアイランドキッチンに対応した薄型のものや、インテリア性の高いものもあります。