ぬれ縁
ぬれえん
ぬれ縁とは、雨戸の外に張り出した縁側です。
ぬれ縁とは、
雨戸の外に張り出した縁側で、
屋根や壁がなく、雨にぬれるために「ぬれ縁」と呼ばれます。
ぬれ縁は、かつての和風住宅ではよく見られたもので、家の中と外を結ぶあいまいな空間として、ご近所の人と日常的な世間話をする場として重宝されてきました。また、洗濯物を干したり、日向ぼっこをしたり、庭を眺めたりと、いろいろな使い方があります。
最近では、
リビングの外に
ウッドデッキを設けるものもありますが、ぬれ縁は小さなスペースでも設けられるのが利点です。手軽に設置できる、木製や樹脂製、アルミ製などの商品もあります。
ウッドデッキ
ウッドデッキとは、木製のテラスをいいます。建物の前に基礎を設けて、地面より一段高く設置します。
ウッドデッキは、形や配置などさまざまなプランニングが可能です。リビングとつなげて一体感をもたせれば、アウトリビングとしても利用できます。植栽を配置してガーデニングを楽しんだり、ガーデンファニチャーを設置してBBQパーティーを開いたり、浴室とつなげてバスコートにすることもあります。
素材には腐りにくいレッドシダーやイペなどに防腐処理を施したものや、樹脂に木の粉を混ぜて加工した合成材などがあります。ウッドデッキは風雨にさらされるため、素材に合わせたメンテナンスが必要となります。天然材では1~3年ごとに塗り替えが必要ですが、人工材ではメンテナンスフリーに近い商品もあります。
なお、ウッドデッキをDIYで作ることも可能で、DIYショップなどには豊富な品ぞろえがあるようです。
リビング
リビングとは、居間のことです。Living-roomのことで、家族だんらんのスペースになります。
かつての日本家屋では、「茶の間」と呼ばれた空間です。家族が一緒に寛ぎ、コミュニケーションの中心になる場所なので、家づくりや物件購入で重要視されます。
マンションではダイニングと一体となったLDや、キッチン・ダイニング・リビングが一体となったLDKが主流です。コミュニケーション重視かプライバシー重視か、居住空間が縦長か横長かなどでリビングの配置は違ってきます。リビングを通らずに各居室に出入りできるタイプや、あえてリビングインとしてLDから個室に出入りするタイプもあります。また、ゆっくりと眺望を楽しめる工夫なども施されます。
家で過ごす時間を考慮して、ライフスタイルに合ったリビングの広さや形状を決めるといいでしょう。
雨戸
雨戸とは、窓の外側に取り付けられて、風雨から窓を守る建具です。防犯や防火の役割もあります。
かつての日本家屋では、朝に雨戸を開け、夜には雨戸を閉めるという習慣がありました。開けたときには、雨戸は戸袋に収納されます。台風などのときにも雨戸を閉めて、風雨の衝撃から窓を守ります。また、雨戸は丈夫で内側からしか解錠できないため、防犯効果もあります。
雨戸の素材には木製と金属製がありますが、近年では金属製が主流です。
最近では、雨戸に代わってシャッターが用いられるようになっています。また、窓ガラスの強度が向上したことから、雨戸をつけないケースや、防犯上必要な箇所に格子のみをつけるケースもあります。
屋根
屋根とは、風雨や日射から建物を守るために、建築物を覆うように設けられた構造物です。気候や風土によって特徴があり、形状や屋根材の種類もさまざまです。
屋根の形状および屋根材を決めるうえで、基本として求められるのが、耐震性、防水性、防火性、耐久性、断熱性などです。特に木造住宅の場合には、屋根材の重量によって、耐震性を確保するために構造上、壁の量を増やす必要などもあります。また、素材によって雨漏りを起こさないための屋根の勾配も規定されます。
屋根の形状には、切妻(きりづま)、寄棟(よせむね)、陸屋根(りくやね)、片流れ(かたながれ)、入母屋(いりもや)、方形(ほうぎょう)、鋸屋根(のこぎりやね)、バタフライなどがあります。
屋根材には、瓦などの粘土系、セメントなどを加工した化粧スレート、石を板状にした天然スレート、金属系のガルバリウム鋼板、銅板などがあります。