パントリーとは、食料品貯蔵室のことです。キッチンの近くに配置されることが多く、ストック用の食品や使用頻度の低い食器などの保管に使用します。
ホテルやレストランでは、厨房から運ばれてきた料理を盛り付ける配膳室を意味します。住宅に応用されて、食品や飲物などの保管庫として利用されます。
パントリーは
家事動線を考慮してキッチンに隣接して配置されますが、玄関などからも出入りできるとより便利になります。また、食品を保管するには、気温や湿度の管理も大切です。年間を通じて温度変化が少なく、風通しのよい場所が適しています。
家事動線
家事動線とは、調理や洗濯、掃除など、家事をする際に、家の中を人が移動する動きを、ラインとして表すものです。人の移動をラインで表したものを、「動線」といいます。住宅内の「動線」には、家事動線のほか、日常生活での移動を表す「生活動線」があり、また、介護などに伴う移動は「介護動線」と呼びます。
家の間取りを考える上で、動線が短いほど効率がよくなります。家事動線は、効率的に家事をこなすために重要な視点です。
例えば、調理をしながら洗濯をするなど、家事は「ながら」でこなしますが、キッチン、洗面室、バスなどが直接出入りできると、移動がスムーズになります。また、洗濯機置場と物干し、取り込んだ洗濯もののアイロン掛け、収納なども、動線が短いと家事がラクになります。
また、子どもが小さいうちは、キッチンからリビングが見渡せるなど、家事をしながら子どもを見守れる配置も重要です。
現在の分譲マンションや分譲住宅では、家事動線に配慮した間取りが提案されていますが、使い勝手の良さは人によって異なります。モデルルーム見学などの際には、一日の家事を具体的に想定してみるのがいいでしょう。