布基礎
ぬのきそ
布基礎とは、木造住宅の壁面に沿って連続して設けられる基礎のことです。
布
基礎とは、木造住宅の
基礎として一般的に採用されてきた
基礎です。外壁や
間仕切り壁に沿って、あるいはトイレや
浴室の周りなどに、連続して帯状の
基礎が設けられます。連続フーチング
基礎とも呼ばれます。
布
基礎の「布」とは、水平を意味し、断面が逆T字型になった
鉄筋コンクリートが水平に連続しているものです。フーチングとは、逆T字型の底の部分で、建物の荷重を分散して地面に伝えます。軟弱地盤では、フーチングの幅を広げ、フーチング底辺の深さを深くすることで対応します。
最近では、布
基礎より
ベタ基礎のほうが耐震性に優れているといわれて
ベタ基礎の採用が増えていますが、安定した地盤であれば布
基礎で十分強度を確保できます。
浴室
浴室とは風呂場のことです。日本では、浴槽と洗い場があるのが一般的です。
浴室には在来工法とユニットバスがあります。在来工法では広さや素材などを自由に選べる利点がありますが、費用は高めです。最近は工場生産されたユニットバスが主流で、広さやデザイン、品質も豊富です。間取図には数値が表示されていることがありますが、「1618」であれば浴室の内側のサイズが1,600mm×1,800mmとりなります。
浴室を考えるときには、浴槽の広さと体を洗うスペースのバランスが大切です。子どもと一緒に入ったり、介護が必要であれば、洗い場を広めにとるのがいいでしょう。
また、浴室は湿気のこもりやすい場所なので、換気や掃除のしやすさも重要です。一戸建ての場合に、従来は浴室を1階に設けるのが一般的でしたが、最近では2階に設けるケースも増えています。
基礎
基礎とは、建物の最下部にあり、上物の荷重を地盤に伝える構造です。建物を安全に支えるために、極めて重要なものです。
基礎の種類には、布基礎(連続フーチング基礎)、ベタ基礎、杭基礎などがあります。布基礎は壁面に沿ってコンクリート構造が連続する形状の基礎です。「布」とは、水平の意味があり、「フーチング」とは断面が逆T字型の底が広がった基礎底盤で、布基礎では床下の地面は土のままとなります。これに対してベタ基礎は、建物の底全体を鉄筋入りのコンクリートで固める構造です。かつては、木造在来工法では布基礎が、2X4工法やプレハブ工法ではベタ基礎が一般的でしたが、最近では在来工法でもベタ基礎を採用する例が多いようです。
寺社や古民家など、日本の伝統的な建築物は、1本ずつの柱単独に設けられる独立基礎(独立フーチング基礎)が用いられてきました。固い支持基盤まで杭を打ち込む杭基礎などの方法も取られます。
鉄筋
鉄筋とは、鉄筋コンクリート造の建築物に使用される構造材です。鉄筋コンクリートは鉄筋とコンクリートが一体となったもので、直系1~3cm程度の鉄筋を針金で縛るなどの方法で格子状に組み合わせ、コンクリートの中に埋め込み、引張力に弱いコンクリートを補強します。
鉄筋は圧縮には弱く、引張に強い性質があり、コンクリートは圧縮に強く、引張に弱い性質があり、両者の弱点を補い合うことで高い強度を獲得します。また、鉄とコンクリートは付着性がよく、コンクリート中の鉄筋はサビにくく耐久性にも優れます。
鉄筋にはその形状から、断面が丸い丸鋼と、コンクリートとの付着をよくするために表面に突起などの付いた異形棒鋼の2種類があります。また、鉄筋同士をつなぎ合わせる方法は、針金を巻いて縛る重ね継手と呼ばれる方法のほか、金物やネジでジョイントする機械式継手などがあります。
ベタ基礎
ベタ基礎とは、建物を支える基礎構造の一つで、建物の底全体をコンクリートで固める構造です。やや軟弱な地盤や敷地全体で地耐力が安定した地盤に適した基礎とされています。
ベタ基礎は、地面全面に防湿シートを敷き、その上に鉄筋を縦横に配筋します。間取りや地盤の状況によっては、鉄筋の太さや間隔を調整します。ベタ基礎も布基礎と同様に、建物の外周部と耐力壁が通っている部分は立ち上がり部分とします。配筋の上からコンクリートを打ち込んで底板とし、立ち上がり部分と一体化させて強固に接続します。
ベタ基礎は布基礎に比べて不同沈下が起きにくいと考えられていますが、地盤によって適切な基礎は異なってきます。地盤調査に基づいて、地耐力や地質に合った基礎を選ぶことが重要です。
間仕切り
間仕切りとは、建物の内部を区切るものです。壁などのほか、カーテンや襖(ふすま)、家具などを活用するものもあります。間仕切りには固定式のものと可動式のもの、開閉式のパーテーションなどがあります。
最近では、家族構成や年齢による変化に合わせて、間取りをフレキシブルに変更できる間仕切りが注目されています。子ども部屋なども、例えば2人の子どもに各1部屋を作るのではなく、成長に応じて間仕切りを設けたり、子どもが独立した後はオープンな空間にするなどの方法もあります。可動式家具で仕切る場合もあれば、レールのない引き戸などで間取り変更することも可能です。