メゾネット
めぞねっと
メゾネットとは、マンションなどの集合住宅において、ひとつの住戸が二層になっている形式のものです。
通常、マンションは1階ごとに違う人が住んでいるものです。しかし、メゾネットの場合、住戸の中に階段を作ることで2つの階をつなげています。そのため、1戸建ての建物に近い感覚で使用できるマンションのことを言います。
メゾネットのメリットは住空間を明確に分けられる点にあります。例えば、下の階にはパブリックな空間を集中、上の階にプライベート空間を用意することもできるため、事業を営む方などにとっても利用しやすい物件と言えます。また、2つの階を使用できるため、吹き抜けを作ることもできますし、結果として
採光性や通風性などに優れた空間を実現できるのも特徴です。
一方、メゾネットのデメリットは防音に関する対策が難しいという点があります。また、階段によって移動する機会が増える為に生活導線が長くなり、労力を要することも考えられます。そのため、特に年配の方などは肉体的負担を感じることも多いです。
しかし、メゾネットは従来のマンションにはない個性的で立体的な
インテリアがしやすいことが特徴です。したがって、自由度の高い住空間を演出しやすいのです。
インテリア
インテリアとは、室内の装飾品のことです。室内の内装や照明、家具・調度品などをいいます。
建築用語では、建築物の外部を意味するエクステリアに対して、室内の装飾全般を意味します。インテリアデザインは、壁や天井・床などのカラーや素材のもつ風合い、階段やドア、ニッチのデザイン、照明、家具、住宅設備機器など、室内環境をトータルデザインすることになります。
暮らしの快適さを左右するインテリアは、豊富な商品から選べるだけにセレクトが難しくもあり、ライフスタイルや好みに合わせて選ぶ楽しみもあります。新築やリフォームの際には、幅広い知識をもったインテリアコーディネーターに相談するのもいいでしょう。
採光
採光とは、自然の光を窓などから室内に取り入れることをいいます。建築基準法では、住宅の居室について、居室の床面積の1/7以上の採光に有効な開口部の面積が必要と規定されています。ただし、「採光」とは直射日光のことではないので、北側の窓が「採光に有効な窓」となる場合もあります。有効な採光面積は、用途地域や部屋の大きさ、窓の大きさによって決定されます。ただし、納戸やトイレ、浴室、洗面室などは対象となりません。
隣家が迫っている住宅密集地などでは、採光を確保するために、天窓やライトコートを設けるなど、さまざまな工夫が見られます。また、日当たりを調節するには、カーテンやブラインド、反射ガラスなどを利用します。