2way
つーうぇい
2wayとは、ツーウェイと読み、2方向から出入りできることを表します。
2wayとは、住宅の間取りで、キッチンなどに2方向から出入りできるものです。2方向から
アプローチが可能という意味で、
家事動線や生活動線を配慮した空間設計の方法です。
例えば、2wayキッチンは、キッチンへの出入りがダイニングや
リビングの側だけでなく、洗面所側にもあり、調理と洗濯を同時にできるなど家事効率がよくなります。また、玄関から廊下、ダイニングへの通路のほかに、玄関からシューズ
クローゼット、洗面所へのルートを設けるなど、外遊びの汚れを落として部屋に入れるような生活動線を配慮した2ウェイもあります。
また、介護に配慮した空間設計では、寝室から
リビング、トイレ、バスルームなどに移動しやすいよう、2ウェイが採用されることもあります。
アプローチ
アプローチとは、住宅用語として使われる場合、道路や門など敷地の入口から玄関までをいいます。
敷地の入口から玄関までの通路を意味しますが、カーポートなどの配置も含みます。敷地の規模によってアプローチはコンパクトなものから、大規模なマンションなどでは歩行者用通路・車の出入口など広いスペースをもつものまであります。
アプローチは外観と並ぶ建物の顔であり、アプローチの作り方によって外観イメージも違ってきます。そのため、通路の取り方や植栽などで個性が演出できます。また、段差があればスロープや階段を設けるなど、出入りがスムーズにできるための工夫も施されます。また、防犯面から死角や防犯カメラの設置場所なども検討されます。美観、出入りの快適性、防犯面など、アプローチは重要な役割をもっています。
リビング
リビングとは、居間のことです。Living-roomのことで、家族だんらんのスペースになります。
かつての日本家屋では、「茶の間」と呼ばれた空間です。家族が一緒に寛ぎ、コミュニケーションの中心になる場所なので、家づくりや物件購入で重要視されます。
マンションではダイニングと一体となったLDや、キッチン・ダイニング・リビングが一体となったLDKが主流です。コミュニケーション重視かプライバシー重視か、居住空間が縦長か横長かなどでリビングの配置は違ってきます。リビングを通らずに各居室に出入りできるタイプや、あえてリビングインとしてLDから個室に出入りするタイプもあります。また、ゆっくりと眺望を楽しめる工夫なども施されます。
家で過ごす時間を考慮して、ライフスタイルに合ったリビングの広さや形状を決めるといいでしょう。
家事動線
家事動線とは、調理や洗濯、掃除など、家事をする際に、家の中を人が移動する動きを、ラインとして表すものです。人の移動をラインで表したものを、「動線」といいます。住宅内の「動線」には、家事動線のほか、日常生活での移動を表す「生活動線」があり、また、介護などに伴う移動は「介護動線」と呼びます。
家の間取りを考える上で、動線が短いほど効率がよくなります。家事動線は、効率的に家事をこなすために重要な視点です。
例えば、調理をしながら洗濯をするなど、家事は「ながら」でこなしますが、キッチン、洗面室、バスなどが直接出入りできると、移動がスムーズになります。また、洗濯機置場と物干し、取り込んだ洗濯もののアイロン掛け、収納なども、動線が短いと家事がラクになります。
また、子どもが小さいうちは、キッチンからリビングが見渡せるなど、家事をしながら子どもを見守れる配置も重要です。
現在の分譲マンションや分譲住宅では、家事動線に配慮した間取りが提案されていますが、使い勝手の良さは人によって異なります。モデルルーム見学などの際には、一日の家事を具体的に想定してみるのがいいでしょう。
クローゼット
クローゼットとは、洋室に設置された衣類などを収納するスペースをいいます。和室にある収納は、通常、押入れと呼ばれます。
クローゼットは、衣類を収納することを想定したものが多く、その場合にはハンガーパイプが取り付けられており、奥行き(壁心々)が70cm程度となります。ただし、実際に物を収納できる内法(うちのり)では50~60cmとなります。子ども部屋などでは、奥行き(内法)50cmに満たないものもあるようですが、子どもの成長を考えると内法で55cm以上はほしいところです。
快適な住まいづくりでは、収納の確保は重要な要素となります。何を、どのくらい収納するのかによって、必要な収納スペースが異なります。また、何を収納するかで、必要な奥行きなども異なります。また、収納は、使う場所の近くにないと不便です。特に日常使いのものは、生活動線も考えた収納の配置が望まれます。