親子リレーローン
おやこりれーろーん
親子リレーローンとは、親子2世代で返済を引き継ぐ住宅ローンです。
親子リレーローンとは、
住宅ローンを利用する際に、親が借りたローンを、将来、子または孫が引き継いで返済するものです。親が
住宅ローンの利用者となり、子や孫が連帯債務者となって、将来、親が高齢などで返済が困難になったときに、子や孫がローン債務を引き継ぐというものです。
通常の
住宅ローンは、申込資格のひとつとして、申込時60歳あるいは70歳以下、完済時80歳以下など年齢制限があります。例えば「
フラット35」を利用する場合、60歳6ヶ月の時に申し込むと、返済期間は19年以上にはできません。この場合に親子リレーローンを利用すると、後継者が30歳6ヶ月と仮定すると、80歳-30歳=50歳(後継者の完済時年齢までの期間)が最長期間となるので、35年返済が可能となるわけです。
このように、親子リレーロンは、親が
住宅ローンの借入時に一定の年齢に達していても、親子で返済を引き継ぐことで返済期間を長期にすることが可能となるものです。2世帯住宅などを親が建てて子世帯が同居する場合などに利用されます。ただし、2世代にわたる返済となるので、先々の同居が可能かどうかなど、将来を見極める必要があります。
住宅ローン
住宅ローンとは、個人が住宅を購入・建築する資金として利用できる融資のことです。住宅ローンには、「銀行ローン」「フラット35」「財形住宅融資」などがあります。
民間金融機関による融資は、都市銀行、地方銀行、信用金庫、信用組合、労働金庫、ノンバンク、モーゲージバンクなどが取り扱っており、多彩な商品があるので選択肢は豊富です。金利も「変動型」「一定期間固定型」「全期間固定型」から選ぶことができます。「フラット35」は民間金融機関と住宅金融支援機構が提携している長期固定金利型住宅ローンです。また、職場で財形貯蓄を行っている人が受けられる「財形住宅融資」もあります。そのほか、共済組合や生保ローン、JAの組合員向けローンなど、様々なものがあります。売主が提携ローンを用意している場合もあります。
これらのローンの中から、自分が受けられるローンを把握し、無理のない返済計画を立てることが大切でしょう。住宅ローンは必ずしも一つにする必要はなく、変動型の銀行ローンとフラット35を組み合わせたり、夫婦で返済期間の異なるローンを組むことも可能です。たくさんの選択肢があるので、ファィナンシャルプランナーなどに相談しながら、自分たちに合うプランを選択するのが賢明です。
フラット35
フラット35とは、住宅金融支援機構と民間金融機関の提携による長期固定金利住宅ローンです。
返済期間は最長35年で、住宅の条件によっては金利が引き下げられる商品もあります。また、借りる時の保証料や繰り上げ返済の手数料も無料です。保証人も必要ありません。
申し込みの要件は、年齢が70歳未満で安定した収入があること、日本国籍または永住許可を受けている外国人、借入金の年間返済額(他の借入れを含む)が基準以下(年収400万円未満は30%以下、年収400万円以上は35%以下)であることとなっています。
対象となる住宅は、住宅金融支援機構が定めた技術基準に適合していること(中古住宅は耐震評価基準等に適合)、購入価格が1億円以下、床面積がマンションの場合には30m2以上、一戸建てでは70m2以上などです。
借入額は、100~8000万円で、建設費または購入価格の9割以内となります。返済期間は15年以上35年以内(申込者が60歳以上の場合は10年以上)で、完済時の年齢が80歳未満となっています。 金利は全期間固定金利で、金融機関により異なります。
また、省エネ性や耐震性に優れた住宅には、一定期間金利を引き下げる「フラット35S」が、長期優良住宅には返済期間50年の「フラット50」が利用できます。