変動金利
へんどうきんり
変動金利とは、返済期間中の金利が変動する金利タイプです。
変動金利とは、返済期間中に金利が変動するものです。金利は政府の金利政策や金利情勢によって変動します。
変動金利は民間金融機関の
住宅ローンで採用される金利タイプの種類で、低金利のときにはメリットがありますが、金利上昇のリスクを負うことになります。変動金利は年2回見直され、返済額は5年ごとに見直されます。金利が上昇した場合も、新しい返済額はそれまでの1.25倍までなどと決められています。ただし、変動金利が上がると、返済額に占める元金の割合が減少し、返済期間が長期化するなどのデメリットが出てしまいます。逆に、低金利が長期化した場合や金利が下がる場合には、支払利息総額が少なくなるメリットがあります。
住宅ローンの金利には、変動金利のほか、
固定金利あるいは一定期間固定にする固定期間選択型があります。金利タイプにより利点・欠点が異なるため、特徴を理解して、自分の返済計画に合うものを選びましょう。
固定金利
固定金利とは、借入時の金利が返済期間中変わらないものです。住宅ローンでは「フラット35」などが代表的です。
住宅ローンでは、フラット35やフラット50以外に、民間金融機関でも返済期間20~35年の長期固定金利型の商品を扱っています。固定金利の利点は、借入時に月々の返済と総返済額が確定するので、将来的な返済計画を立てやすいことがあります。また、将来に市場金利が上昇した場合にも、影響を受けることはありません。ただし、固定金利は変動金利に比べて金利が高くなるのが一般的です。そのため、返済初期には返済額に占める利息の比率が高くなります。また、長期間低金利が続いた場合には、変動型よりも総支払額が多くなる可能性もあります。
住宅ローン
住宅ローンとは、個人が住宅を購入・建築する資金として利用できる融資のことです。住宅ローンには、「銀行ローン」「フラット35」「財形住宅融資」などがあります。
民間金融機関による融資は、都市銀行、地方銀行、信用金庫、信用組合、労働金庫、ノンバンク、モーゲージバンクなどが取り扱っており、多彩な商品があるので選択肢は豊富です。金利も「変動型」「一定期間固定型」「全期間固定型」から選ぶことができます。「フラット35」は民間金融機関と住宅金融支援機構が提携している長期固定金利型住宅ローンです。また、職場で財形貯蓄を行っている人が受けられる「財形住宅融資」もあります。そのほか、共済組合や生保ローン、JAの組合員向けローンなど、様々なものがあります。売主が提携ローンを用意している場合もあります。
これらのローンの中から、自分が受けられるローンを把握し、無理のない返済計画を立てることが大切でしょう。住宅ローンは必ずしも一つにする必要はなく、変動型の銀行ローンとフラット35を組み合わせたり、夫婦で返済期間の異なるローンを組むことも可能です。たくさんの選択肢があるので、ファィナンシャルプランナーなどに相談しながら、自分たちに合うプランを選択するのが賢明です。