団体信用生命保険
だんたいしんようせいめいほけん
団体信用生命保険とは、住宅ローンを借りる人が万一の場合に備えて加入する生命保険です。
団体信用生命保険とは、
住宅ローンを借りた人が、ローンの返済中に死亡または重度障害になった場合、本人に代わって生命保険会社がローンの残債を一括返済するものです。通称「団信(だんしん)」といわれています。万一の場合に、
住宅ローン残高相当額が債権者に支払われるので、ローンは完済となります。
民間金融機関の
住宅ローンは、団体信用生命保険の加入が貸し出し条件となっています。
フラット35では加入は任意です。
団体信用生命保険のなかには、三大疾病(がん、脳卒中、心筋梗塞)に保険が下りる「三大疾病特約付き」のものや、三大疾病に4つの生活習慣病(糖尿病、高血圧性疾患、慢性腎不全、肝硬変)を加えた「七大疾病特約付き」の団体信用生命保険もあります。
住宅ローン
住宅ローンとは、個人が住宅を購入・建築する資金として利用できる融資のことです。住宅ローンには、「銀行ローン」「フラット35」「財形住宅融資」などがあります。
民間金融機関による融資は、都市銀行、地方銀行、信用金庫、信用組合、労働金庫、ノンバンク、モーゲージバンクなどが取り扱っており、多彩な商品があるので選択肢は豊富です。金利も「変動型」「一定期間固定型」「全期間固定型」から選ぶことができます。「フラット35」は民間金融機関と住宅金融支援機構が提携している長期固定金利型住宅ローンです。また、職場で財形貯蓄を行っている人が受けられる「財形住宅融資」もあります。そのほか、共済組合や生保ローン、JAの組合員向けローンなど、様々なものがあります。売主が提携ローンを用意している場合もあります。
これらのローンの中から、自分が受けられるローンを把握し、無理のない返済計画を立てることが大切でしょう。住宅ローンは必ずしも一つにする必要はなく、変動型の銀行ローンとフラット35を組み合わせたり、夫婦で返済期間の異なるローンを組むことも可能です。たくさんの選択肢があるので、ファィナンシャルプランナーなどに相談しながら、自分たちに合うプランを選択するのが賢明です。
フラット35
フラット35とは、住宅金融支援機構と民間金融機関の提携による長期固定金利住宅ローンです。
返済期間は最長35年で、住宅の条件によっては金利が引き下げられる商品もあります。また、借りる時の保証料や繰り上げ返済の手数料も無料です。保証人も必要ありません。
申し込みの要件は、年齢が70歳未満で安定した収入があること、日本国籍または永住許可を受けている外国人、借入金の年間返済額(他の借入れを含む)が基準以下(年収400万円未満は30%以下、年収400万円以上は35%以下)であることとなっています。
対象となる住宅は、住宅金融支援機構が定めた技術基準に適合していること(中古住宅は耐震評価基準等に適合)、購入価格が1億円以下、床面積がマンションの場合には30m2以上、一戸建てでは70m2以上などです。
借入額は、100~8000万円で、建設費または購入価格の9割以内となります。返済期間は15年以上35年以内(申込者が60歳以上の場合は10年以上)で、完済時の年齢が80歳未満となっています。 金利は全期間固定金利で、金融機関により異なります。
また、省エネ性や耐震性に優れた住宅には、一定期間金利を引き下げる「フラット35S」が、長期優良住宅には返済期間50年の「フラット50」が利用できます。