長期プライムレート
ちょうきぷらいむれーと
長期プライムレートとは、金融機関が優良企業向け融資に適用する、長期の最優遇貸出金利のことです。
長期プライムレートとは、金融機関が優良企業向けに貸し出すときに適用する「最優遇貸出金利(プライムレート)」のうち、1年以上の長期で貸し出す際に適用する金利をいいます。略して「長プラ」とも呼ばれます。
長期プライムレートは、金融機関が発行する5年物の普通社債の発行利率や市場のスワップレート、資金調達レートなどを参考に決定されます。現在は、長期プライムレートを発表しているのは、みずほ銀行など一部の金融機関となっています。かつては、
住宅ローンの
変動金利などは長期プライムレートに連動していましたが、現在では一部の金融機関のみの採用となっています。
住宅ローン
住宅ローンとは、個人が住宅を購入・建築する資金として利用できる融資のことです。住宅ローンには、「銀行ローン」「フラット35」「財形住宅融資」などがあります。
民間金融機関による融資は、都市銀行、地方銀行、信用金庫、信用組合、労働金庫、ノンバンク、モーゲージバンクなどが取り扱っており、多彩な商品があるので選択肢は豊富です。金利も「変動型」「一定期間固定型」「全期間固定型」から選ぶことができます。「フラット35」は民間金融機関と住宅金融支援機構が提携している長期固定金利型住宅ローンです。また、職場で財形貯蓄を行っている人が受けられる「財形住宅融資」もあります。そのほか、共済組合や生保ローン、JAの組合員向けローンなど、様々なものがあります。売主が提携ローンを用意している場合もあります。
これらのローンの中から、自分が受けられるローンを把握し、無理のない返済計画を立てることが大切でしょう。住宅ローンは必ずしも一つにする必要はなく、変動型の銀行ローンとフラット35を組み合わせたり、夫婦で返済期間の異なるローンを組むことも可能です。たくさんの選択肢があるので、ファィナンシャルプランナーなどに相談しながら、自分たちに合うプランを選択するのが賢明です。
変動金利
変動金利とは、返済期間中に金利が変動するものです。金利は政府の金利政策や金利情勢によって変動します。
変動金利は民間金融機関の住宅ローンで採用される金利タイプの種類で、低金利のときにはメリットがありますが、金利上昇のリスクを負うことになります。変動金利は年2回見直され、返済額は5年ごとに見直されます。金利が上昇した場合も、新しい返済額はそれまでの1.25倍までなどと決められています。ただし、変動金利が上がると、返済額に占める元金の割合が減少し、返済期間が長期化するなどのデメリットが出てしまいます。逆に、低金利が長期化した場合や金利が下がる場合には、支払利息総額が少なくなるメリットがあります。
住宅ローンの金利には、変動金利のほか、固定金利あるいは一定期間固定にする固定期間選択型があります。金利タイプにより利点・欠点が異なるため、特徴を理解して、自分の返済計画に合うものを選びましょう。