間取りドクターサヤの

アラウンド間取り図

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間取り解説

2LDKの間取りは3つのパターンに分けることができる

賃貸間取り2LDK

2LDK 部屋のつながり

LDKプラス2部屋ということ

2LDKの物件ということは、LDKプラス2部屋ということです。 この2部屋とLDKのつながり方がどうなっているかで、間取りは3つのパターンに分けることができます。 2LDKくらいになると、その他にも部屋の配置(レイアウト)、LDKの形、キッチンのタイプ、家事動線など色々とみるポイントが増えてきますが、 今回は部屋のつながり方に絞って考えていきたいと思います。 キッチンのタイプや、部屋は洋室か和室か、窓やバルコニ-などについては今回は省略したのでその点は自由に考えてもらえばと思います。 面積は56m2程度で、全体の形は全て同じ間取りになっています。 形はよくある長方形の形で考えてみました。

2部屋とも廊下とつながっている

2LDK 2部屋とも廊下とつながっている

個室というプライベートな空間と、LDKというパブリックな空間がきっちりと分けられているタイプです。 トイレやお風呂の位置はあくまで参考なので、洋室と逆になっている間取りも多いと思います。

1部屋が廊下、もう1部屋がLDKとつながっている

2ldk 1部屋が廊下、もう1部屋がLDKとつながっている

部屋のうち1つがLDKから直接入れるタイプです。 これを和室にしたり、ドアを間仕切りに変えれば、LDKとつなげて使うこともできます。 子供部屋をリビングから入れるようにしたいという希望がある場合にはこのタイプか下のタイプがいいと思います。廊下の面積が減った分、LDが広くなっています。

2部屋ともLDKとつながっている

2部屋ともLDKとつながっている

LDKを中心として、両方の部屋がLDKから直接入れるタイプです。キッチンは区切る必要がなかったので、自由に考えてください。 玄関を入ってドアを設けてもいいですが、廊下がなくなった分LDKは1.5畳最初のものと比べると広くなり、部屋も2畳広くなっています。 このように部屋が2部屋以上になると、何部屋廊下とつなげて、何部屋LDKとつなげるかということがマンションの場合特に重要なポイントになってきます。 LDKから直接入れる部屋は、部屋にこもりきりになりにくく家族団らんがしやすいというイメージがある一方で、プライベートの空間とパブリックな空間の境界があいまいになってしまいます。

どういう部屋のつながり方がいいかは、住む家族構成や好みによって変わってくるので、どれがいいともいえないですが、上にも書いたように、廊下の面積が減ると、LDKや部屋を広くとることができます。 今回は全体の形と面積を同じにして間取りを変えてみたので、またそれらが変わると結果は違ってきます。 上記にあげた3パターンは2LDKでよくある標準的なものと考えて頂いて、他の間取りをみるときの参考にしてもらえればと思います。 自分の場合なら、どういう部屋のつながり方がいいか考えてみて下さいね。

賃貸2LDK 部屋のつながり別応用編

実間取図から考える

2LDKの賃貸住宅について部屋のつながりかた別に、実際の間取り図をみながら考えてみたいと思います。 賃貸2LDK:部屋のつながり、では3つのタイプにわけて考えました。
1.2部屋とも廊下から入る
2.1部屋は廊下から、もう1部屋はLDKから入る
3.2部屋ともLDKから入る
縦長の長方形の間取りはよくあるタイプですが、部屋の配置がしにくいのでどうしでも正方形や横に長い(ワイドスパン)のものと比べると、快適度が劣るイメージがあります。しかし、見落としやすいですが、角部屋だったり、部屋のつながりにひと工夫あると長方形の間取りでも快適性がアップします。 それでは実際にある物件の間取り図をみながら住み心地を考えてみます。

タイプ1 (2部屋とも廊下から入る)

このタイプは採光面の方に大きくリビングをとりやすいので、個室を主に寝室と使うとすれば、快適度は高いタイプといえます。

キッチンに窓がある

2LDK キッチンに窓がある

長方形の間取りだとキッチンは窓がなく暗いものが多いですが、窓側にもってくると明るく風通しもいいキッチンになります。 お料理するのが楽しくなりそうな間取りです。

1部屋が廊下からもLDKからも入れる

2LDK キッチンに窓がある

この場合和室になっている個室が、LDKからも廊下からも入れるタイプです。和室の採光がないのが難ですが、部屋の使い方は色々と考えられます。

  • LDKへの扉は使わず個室として
  • 扉をあけっぱなしにしてLDKとつなげて
  • 昼はLDKとつなげてくつろぎスペースに
  • 夜は閉めて寝室に

賃貸マンションは間取り変更が難しいので、このように色々な使い方に対応できる部屋があると嬉しいですね。

タイプ2 (1部屋は廊下から、もう1部屋はLDKから入る)

リビング側に部屋を配置すると、リビングの採光は半分になってしまいます。 それを解消するためには…

角部屋

2LDK 角部屋その1

もう一面窓がとれるようになったことで、リビングはタイプ1と同様明るい空間になっています。 検索サイトなどでたくさん図面をみていると、窓があるのがわかりにくかったりして見落としがちなので、よくみてチェックして下さいね。

タイプ3 (2部屋ともLDKから入る)

このタイプはリビングに2部屋配置するので、採光面では厳しくなってきます。 でも、住み方によっては良いこともあります。

個室が並んで窓側にある

2LDK 2個室が並んで窓側にある

LDKは暗いです。 LDKの採光を重視する人は避けた方がいいでしょう。 でも、個室の方がいる時間が長い人、 例えば

  • ルームシェアをしている
  • 家で趣味のことや作業をしている時間が長い
  • 仕事を家でする

という人には向いていると思います。 また、築年数が長いものに多いので、家賃は安めというのも賃貸ならではのメリットでしょう。

今回は角部屋の採光がいいということを前提に書いていますが、周辺環境によっては窓があっても意味がないような物件もあります。 間取り図だけではわからないので、周辺環境をチェックするのと同時に内覧は日中に出かけて陽があたるか、風通しはよいかどうかなどなどをチェックすることもお忘れなく!!

ワイドスパンと正方形の間取り対決

ワイドスパンと正方形の間取り

今回は賃貸住宅2LDKのワイドスパンと正方形の間取りについて考えてみようと思います。 今日はワイドスパン(横に長い間取り)と全体の形が正方形に近いものについて実際の間取り図をみながらそれぞれの長所・短所について考えてみます。 面積はこれまでの賃貸2LDKの記事と同じく60~65m2です。

ワイドスパン

開口部が横に広くとられているもの。方角によっては陽当たりが良いです。

2LDK ワイドスパン

通常全ての部屋とLDKが開口部側にとられ、水回りが反対の廊下側にきます。また、眺めがいい場所だと全室からその眺めが楽しめます。 バルコニーも例のように広くとられていることが多いです。 廊下側からの通風があまりないので、Bの例のように吹き抜けがあることも。 1部屋はリビングから、という場合はAまたはBの間取りでLDKの隣の部屋をLDKから1部屋から入れるようになっているものを選べば良いでしょう。長方形の場合と同様Aの廊下から部屋へというタイプよりもBのLDKから部屋へというタイプの方が廊下の分広いです。

全体の形が正方形に近いもの(角部屋)

今回は角部屋のものを例にあげます。 角部屋でなくても長方形のものよりは採光の面では有利です。

2LDK 角部屋

ワイドスパンでは角部屋はなかなかありませんが、正方形のものだと結構あります。 角部屋となると、全ての部屋に陽当たりが期待できます。 ただし、バルコニーはCのようにLDKにしか設置されていなかったり、逆にDのように全ての部屋が接するように大きくとられていることもあります。 廊下側からの通風は期待できませんが、2方向に窓があるので、方角によっては風通しのいい間取りになります。水回りは玄関に近い廊下側にまとめて配置されることが多いようです。2部屋ともLDKからという場合は、Dの間取りでいえば7帖の方の部屋もLDKから入れるものを選べばよいでしょう。

さて、対決といったからにはどっちがいいかということを書いておこうと思います。 まず、採光(陽当たり)では、周辺環境が良ければ正方形の方が開口部が多くなるので良いでしょう。ただし、隣の近い距離の建物があったりすると開口部があってもあまり意味がありませんのでご注意!
眺望(眺め)では、立地がよければワイドスパンの方が眺めの良い方向に部屋が全て向いているかもしれませんのでいいと思います。 立地が素晴らしく、2方向以上いいという場合は正方形の角部屋だと両方の景色が楽しめますが、なかなかそんな条件の良いところは少ないと思います。
動線でいうと、ワイドスパンはどうしても部屋同士の距離が長くなってしまうので正方形の間取りの方がコンパクトでいいと思います。逆にプライバシー重視という場合は距離があった方がいいのでワイドスパンのほうがいいと思います。 というわけで、あなたならどっちがいいですか?

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その他の間取りの解説

中田早耶

中田早耶(なかた さや)

人が主役の住まいをサポート「CASA SAYA(カーサ・サヤ)」代表。業務内容は間取り相談・住まいカウンセリングなど。間取り図で博士号をとった、自称「間取りドクター」

<経歴>
京都工芸繊維大学にて建築設計を学び、東京大学大学院にて修士・博士号取得。日本学術振興会特別研究員を経て、現在客員研究員として東京大学に在籍。専門は住環境、住宅・都市解析。建築学会、都市住宅学会所属。